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同じ道、いろいろな帰り道

不安なときほど、人は人の顔の動きに敏感になる。

表情に、言葉尻に、行動に。

子どもが大人の表情の変化をじっとうかがうように、言葉の端々に意味を探し出す。

「こっちはポジティブな意味で、こっちはよくわからなかったな」とか。

「前にあぁ言っていたから、今回のことはそういう意味なのだろう」とか。

「この表情は素直な気持ちを出してくれているのだろうか」

不安なときほど、人は人の顔の動きに、言葉の裏に、行動の意味に、敏感になる。

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https://travel.mdpr.jp/travel/detail/1659930

東京タワーが、バレンタインの色合いをしていた。

帰宅するとき、常にわたしの背中にある。

仕事で疲れているときも、誰かと会って気分が高揚しているときも、特別な日も平凡な日も、夜のバージョンのさまざまな気持ちを、東京タワーが後ろから見守ってくれている。

いろいろな帰り道がある。

正確に言えば(to be precise)、いろいろな気持ちを孕んだ『帰り道』がある。

定点観測なんてしなくたって、わかりきったことである。

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