ほづみゆうき

東京都中央区在住。妻と娘2人の4人家族。 仕事はNPOフローレンスのシステム全般担当。…

ほづみゆうき

東京都中央区在住。妻と娘2人の4人家族。 仕事はNPOフローレンスのシステム全般担当。関心は待機児童など子どもの社会問題と客観的なデータに基づく行政の実現。Code for Chuo立ち上げたり選挙に出てみたり(中央区議選に挑戦するも惜敗) ※ 発信内容は全て個人的見解

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    フローレンスのメンバーたちが個人で発信しているnoteをゆるっとまとめました。記事の内容はいずれも個人の見解です!フローレンスについて詳しくはこちらをご覧ください:https://florence.or.jp/

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ほづみは中央区政に改めてチャレンジいたします

 わたし、ほづみゆうきは中央区政に改めてチャレンジします。その背景と思いについて今回は書いていきます。  前回の挑戦は2019年。当時は保育園の待機児童の問題が全国的に深刻で、中央区はその中でも特に入園が困難な自治体でした。わたしの家庭も長女がその当事者になりかけたという立場で、この問題の早期の解消、そして中央区をもっと子育てしやすい街にすることを主として訴えていました*1。出馬表明が選挙の直前となって知名度不足もあったことから、結果は定員30名に対しての33位で惜敗。

    • 「任意団体」に対する監査は十分か? - 補助金を支払う区は、公金の支出に足るだけの監査実施すべき

       今回は行政運営にまつわる不正防止の取り組みについての第3回で、任意団体への監査について。1回目、2回目はこちら。  任意団体とは株式会社や公益財団法人、NPO法人といった組織と異なり法人格を持たない団体で、町会などの地域団体やサークル活動集団、同窓会などと同じような位置づけの組織。ゆるーい組織ということです。  中央区では行政運営の一環として、この任意団体に対して補助金を交付しています。その額は例えば「中央区文化・国際交流振興協会」では約1.2億円!、「中央区スポーツ協

      • 入札監視委員会の「抜け穴」は大丈夫? - 他自治体の事例も踏まえ、対象範囲を広げて透明性と公正性の確保の実現を

         ここ数年で、千代田区や江東区で入札行為に関する不正行為があり報道されました。同様の事態を中央区で起こさないよう、将来的にもこれらのような事件が生じないようにあらかじめできることがあればやっておくことが大事と考えております。  今回は、その行政運営にまつわる不正防止の取り組みについての第2回で、入札を監視する外部有識者からなる委員会について。ある「抜け穴」があることが明らかになっており、これは早急に改善すべきと考えております。  第1回はこちらです。 どういう問題? ま

        • 「就学相談」の位置づけは?中断できる? - 中央区における考え方について聞いてみた

           今回のテーマは、就学相談。  就学相談とは、小学校や中学校に行く前にお子さんの心身の発達に不安があるような場合に相談を行う場で、本人の教育的ニーズや本人・保護者の意見、専門的見地からの意見、学校や地域の状況等を踏まえた総合的な観点から就学先を決定する仕組みです。  この場は本人と家族が専門家の意見も聞きつつ就学先を検討できる機会ということで何となく良さそうなものっぽいのですが、中央区での運用について一部の当事者の方から厳しいご意見をお伺いしています。  今回は、この就

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          中央区での入札の競争性は十分か? - さらなる周知と制度の見直しによりより公正で効率的な入札を

           今回のテーマは、行政運営にまつわる不正防止の取組について。  行政運営にかかる不正行為は以前からあるものですが、ここ数年で近隣の自治体でも起こっているところです。具体的には千代田区や江東区。  千代田区では、2020年に当時の議員と職員が事業者に対して入札情報を事前に伝えるという事件がありました。結果、それぞれ逮捕されています。  江東区でも同じように、2022年に清掃管理業務の指名競争入札に関して議員が職員に対して契約に関する秘密事項を漏らすよう働きかけたという容疑

          中央区での入札の競争性は十分か? - さらなる周知と制度の見直しによりより公正で効率的な入札を

          「教員不足」に対して、中央区としてできること - 区として正規教員を雇用することで、安定的での高い教育の実現を!

           今回のテーマは、教員不足に対して、中央区としても正規教員採用をやろうぜ!ということについて。  これまで4回に続いて書いてきた「教員不足」に関する話も今回で一旦最後。元々は、この件について一番はじめに書こうと思っていたのですが、「そもそも社会全体の背景も必要だよね」、「自治体レベルでなく国や都道府県としてもやるべことあるよね」等々について整理しておく必要もあり、順番としては最後になりました。  以下に詳しく書いていきますが、中央区で正規教員を雇用することは「教員不足」へ

          「教員不足」に対して、中央区としてできること - 区として正規教員を雇用することで、安定的での高い教育の実現を!

          「教員不足」に対して、東京都としてできること。予算をゴリゴリ使って、正規教員の確保や給与改善など進めるべきでは?

           前回、前々回と「教員不足」をテーマに書いてきました。1回目では教員不足が生じる構造について、2回目には現在の教員採用の状況とそれに対する国と東京都での対応について。  3回目となる本記事では、この「教員不足」という目の前の課題に対して東京都としてできること、実現すべきとわたしが考えることについて書いていきます(中央区として実現すべきことも書いてたのですが、長くなったので東京都の部分を分割)。  ご存知のとおり、東京都は潤沢な予算がありますので国の動向をお構いなしに独自で

          「教員不足」に対して、東京都としてできること。予算をゴリゴリ使って、正規教員の確保や給与改善など進めるべきでは?

          「教師不足」の現状と、それに対する対策はどうなっているのか?全国と東京都の状況を見てみました

           今回は、前回書いた「教員不足」の実態と原因の続きとして、これらの具体的な国と東京都における現状と、その対策について書いていきます。 教員不足の実態と原因は?-前回記事振り返り まず、前回の記事の概要についてまとめておきます。  文科省の調査によれば2021年4月時点で公立学校で足りない教員の数は全国で2,600名程度。これによって、元々学級担任を受け持つ予定のない教員が担任になったり、場合によっては校長/副校長のような管理職までが担任になるようなことも生じています。

          「教師不足」の現状と、それに対する対策はどうなっているのか?全国と東京都の状況を見てみました

          「教員不足」の現状は?その実態と原因について整理してみました

           本日のテーマは、教員不足。  これまであまり把握できていなかった話題で、世間的に最近よく話題になっていることもあり多少なりとも対応は進んでいるのかなと思っていました。しかし、調べてみると現状はなかなか厳しいということが分かりまして、その現状や背景について今回は書いてみます。 ※ 「教師」と「教員」という表記について、学校の先生という意味では「教員」らしいので基本的にこっちに揃えます。文書の名称や文中に「教師」とあるものはそのままにしてます。 「教員不足」の現状は?そも

          「教員不足」の現状は?その実態と原因について整理してみました

          築地市場跡地の再開発は今後どうなる?提案の概要と質疑を整理してみました

           今回のテーマは、築地市場跡地の再開発について。4/19に事業予定者が決定して東京都によるプレスリリースがあり、その後に中央区議会において、4/30にはいくつかのまちづくり協議会において事業予定者からの説明がありました。  まだ事業予定者が決定したという段階でその詳細は今後の決めていくという流れになっているところではありますが、今回の一連の説明で発覚したこと、説明の後の質疑の中で明らかになったことなどがありましたのでまとめておきます。 計画の概要 まずは、今回の事業予定者

          築地市場跡地の再開発は今後どうなる?提案の概要と質疑を整理してみました

          学校での性犯罪、どうなってる?中央区の現状とその後の対応のあり方について

           今回のテーマは、学校現場における性犯罪。東京都教育委員会が発行しているこれらの事案への対応手順である「教職員等による児童生徒性暴力等が発生した場合の初動対応」の冒頭にはこのような記述があります(引用の強調はほづみ。以下同じ)。  まさにここに書いてあるとおりで、これらの行為を行うことは児童生徒を傷つけるものであって、断じてあってはならないことです。しかしながら、実態としてはたびたび報道に出てくるトピックであります。  後段に述べますが、2023年度に懲戒処分を伴う性犯罪

          学校での性犯罪、どうなってる?中央区の現状とその後の対応のあり方について

          児童館は、中高生の「居場所」として十分か?「こどもの居場所」を巡る議論と中央区の現状

           今回は、こどもの居場所、特に中高生の居場所としての児童館について。  「児童館」というと未就学から小学生くらいまでのイメージの方が多いのではないでしょうか。実は、中央区内のすべての児童館で中学生、高校生の受け入れも行っており、特に一部の児童館では中高生向けに20時まで開館しています(小学生は17時まで)。各施設での開館時間は下記のとおり。  一方で、行政としてそのように位置づけていることと「当事者たちがそのように理解していること」、そして「実際に利用されていること」とは

          児童館は、中高生の「居場所」として十分か?「こどもの居場所」を巡る議論と中央区の現状

          1億円もの税金が流れてる"任意団体"!?"中央区文化・国際交流振興協会"のナゾ

           今回は、中央区の関係団体である中央区文化・国際交流振興協会について書きます。タイトルのとおり、けっこうな税金が投入されているにもかかわらず組織形態としても実態としても運営が不透明な任意団体で、改善の余地が多々あると考えております。 どんな団体なの?事業内容  まず、どんなことをやってる団体なのか。Webサイトには下記のような記載があります。  主として行っているのは名前のとおり「文化振興」と「国際交流振興」。  文化振興としては、コンサートや文化講座などのイベント開

          1億円もの税金が流れてる"任意団体"!?"中央区文化・国際交流振興協会"のナゾ

          中央区の施設「銀座ブロッサム」の運営に2億円?今後の施設運営はどうあるべきか

           皆さんは銀座ブロッサムという施設をご存知でしょうか。区役所の近くにある、区役所と同じ雰囲気っぽい建物です。  位置づけとしては「地域文化の向上と区民の便宜」だそうで、昭和49年(1974年)に開館。結婚式場や集会室として利用されている区の施設。  施設としては区が持ってますが、その管理運営は民間企業が行ってます(指定管理者制度というやつ)。事業者は、「松屋グループ・オーエンス共同体」。  今回は、この銀座ブロッサムにまつわる課題と今後のあり方について掘り下げます。

          中央区の施設「銀座ブロッサム」の運営に2億円?今後の施設運営はどうあるべきか

          中央区の学童クラブ、2024年度の選考はどうだった?

           今回は、2024年4月に向けた中央区の学童クラブの選考状況とその考察について書きます。これまでだと例年3月末に開催されている子ども子育て会議で明らかになっている情報について、現在行っている次年度予算の審議の中で資料として確認できたのでその内容についてです。 中央区の学童クラブの現状23区でもっとも入りにくい区、中央区  まず、中央区の現状から。中央区は23区の中でも有数に学童クラブを利用しにくい区です。  以下のグラフは23区での学童クラブにおける1年生の割合。学童ク

          中央区の学童クラブ、2024年度の選考はどうだった?

          中央区の第3セクターである日本橋プラザの今後の契約、どうなる?

           「日本橋プラザ」という建物があります。これは中央区が民間事業者とともに株式会社を作って運営しているビルで、いわゆる第3セクター。今回は、この施設のそもそものところと、今後について掘り下げます。 どういう問題?そもそも日本橋プラザとは?  この施設は、元々は中央区の中学校(紅葉川中学校)があった場所にその跡地の活用としてどういう経緯か「ビル建築やろうぜ!」となって、1985年から運営されているものです。いわゆる貸しビルで、民間企業のテナントが入っている他、ホールや会議室な

          中央区の第3セクターである日本橋プラザの今後の契約、どうなる?