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日々感情#09 スーパーマリオブラザーズが教えてくれたこと

皆さん、こんにちは。

紫陽花、紫陽花、紫陽花。
気がつけば道端や民家の庭に咲く紫陽花に目を奪われている毎日です。
紫陽花の色みが大好きみたいです。

さて、日々感情です。

日々感情#09のテーマは「スーパーマリオブラザーズが教えてくれたこと」です。

今回もかなり日記ちっくです。
他に2つほど書いていたのですが、ちょっとそれは保留にして、これを#09にすることにしました。

ではでは、はじまりです。

※今回語る戦士達の激しい死闘はノンフィクションです。盛り上げるために脚色したり何かを加えたりはしていません。

2週間ほど前のことです。
与論島へ一緒に行った友人と、可愛い後輩君と僕の3人で食事をしました。
工場停止期間で唯一この3人が集まることができる日でした。

僕が日頃の感謝を込めて、手料理で2人をもてなしたいと言い出したのがきっかけでした。
あと、寂しいから誰かのために料理をしたいと笑。

その日のためにメニューを考えて、買い出しをして、下拵えをして、頑張りました。

そして当日の夜、2人が僕の部屋に来て、食事会が始まりました。

僕が出したメニューはこんな感じです。
・キムチとゴマ油の冷奴
・タコとワカメと胡瓜の酢の物
・冷やしトマト(長崎の有名なトマトと塩)
・唐揚げのタルタルソース(タルタルも自家製)
・牛肉のシソ塩だれ
・青椒肉絲(得意料理のひとつ)
・焼きそば
・デザート
頑張りました。写真撮り忘れました笑。

2人との日頃の会話を元にメニューを組み立てました。
あー後輩君は最近唐揚げにハマってるって言ってたなーとか、与論島に一緒に行った友人は酒飲みでトマトに塩が好きって言ってたなーとか。
その甲斐あって、2人ともすごく喜んでくれました。
僕もとっても嬉しかったです。
喜びの感情を表現することがとても苦手な僕ですが、たぶん自然に喜んでいました。

食事をしてお酒を飲んでワイワイ楽しく、仕事の話や、与論島の思い出や、後輩君の恋愛話なんかをしながら過ごしていたら、いつの間にか夜も深い時間になっていました。

食べ物や飲み物が尽きかけてきたので、皆んなで仲良く徒歩5分圏内にある近所のスーパーまで買い出しにいきました。
僕はこの時間も好きでした。

そして、帰宅して夜中の0時頃です。

僕がふと、
「あ、そういやファミコン(FC)とスーパーファミコン(SFC)できるよ」
って言ったんです。

以前友人がレトロゲームが出来る機械を購入した時に、子供の頃に使っていたFCとSFCのカセットを譲ったんです。使ってほしいなって。
その時に譲ったカセット以外が自宅に残っていたので、久しぶりにやりたいなーと思い安いレトロゲーム機を購入していたんです。
それを思い出したんです。

「おぉー!やりましょー!」
ノリノリで返事をしたのは与論島に一緒に行った友人です。
年齢が一緒くらいなのでドンピシャ世代なんですね。
後輩君も興味はあったようですが、それ以前にもうただの酔っ払いでした笑。

それから準備をして、色々なFCとSFCのゲームをやりました。
マリオカート、ドンキーコング、ボンバーマン、ストII、ドラゴンボール、色々です。

「なつかしー!やべー!」
「あー!そうだった!これこれー!」
の連発でした。

アラフォーのオヤジ2人がすっかり小学生だったあの頃に戻っていました。

そして、一通りやり終えた2人が最後に手を出したのが、スーパーマリオブラザーズ(FC)だったんです。
カセットをセットして、スイッチを入れて。
「なつかしー!やべー!」

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最初はなんとなーくやり始めたんです。
1機交代(1度死んだら交代)のルールでコントローラーを2人で回しながら。

やっている内に色々な記憶が蘇ってきたんです。
あー、3-1で無限1UP(無限にキャラクターの命を増せること)ができたなーとか、三角ジャンプや隠しジャックと豆の木とか。
色んな記憶が蘇ってくるにつれて、2人ともよくわからない闘志に火がついてしまいました。

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これは、全クリ(全てのステージをクリアすること)してピーチ姫を助け出さないと寝れないな、と。
そして戦士達の戦いが静かに始まりました。

FC版スーパーマリオブラザーズは、1-1から始まり、1-2、1-3と進み、1-4が砦となっていて一度クッパと戦います。
勝利すると2-1に進みまた2-4でクッパと戦います。
その繰り返しで、8-4のクッパ戦にみごと勝利すると、全クリとなりピーチ姫を助けだすことができます。

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全クリまでには2つの大きな壁がありました。

まず、3-1で無限とまでは行かずともある程度の1UPをなし遂げる。
FC版スーパーマリオブラザーズはゲームオーバーになってしまうと1-1からやり直しなんです。裏技を使えばステージセレクトを出来ますが、今回は裏技なしでやりました。

次に、ステージワープの土管を思い出すこと。
2-1から4-1へとワープできたりする土管がありました。これを駆使しないと難易度とプレイ時間がやばいことになります。

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決意した2人は1-1からやり直しました。
まず、1-2からステージワープの土管を使って、3-1へ。
3-1で無限1UPを何度も失敗してはまた1-1からやり直してを繰返し、ようやく3-1面で1UPを40回くらい成功させました。

まだまだ試練は続きます。
4-1でジュゲムが落としてくるトゲトゲに何度もやられました。

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そして、4-2で8-1にワープする土管を見つけ出すことにめちゃくちゃ苦労しました。
画面の端とブロックの間にマリオを引っかけて、登っていく方法があるのですが、これでは5-1にしか行けませんでした。
何度かやっているうちに2人の記憶が蘇り、隠しジャックと豆の木を発見したんです。
その先には8-1へワープすることができる土管がありました。

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とうとう8面にやってきました。
しかし、8-1からが鬼畜なんです。急にステージの難易度があがります。
まず、8面からはステージの中間ポイントが無くなり、死んだらまたそのステージの最初からやり直しになります。
そして、8-1はとにかく時間がない、制限時間内にクリアしようとすると、ほぼアイテムをノールックスルーしないといけません。
Bダッシュで急いでいると、いきなり大ジャンプゾーンが現れたりします。鬼畜。

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それでもあきらめず、死んではコントローラーを渡して交代してを繰り返しました。
もうお互いの手汗でビチョビチョのコントローラーを握ることなんて何ともないくらいお互い集中していました。

そして、何度か奇跡を起こしながら8-1、8-2、8-3とクリアしていき、最終ステージである8-4に到着しました。

時計を見たら朝の4時半でした。

8-4にたどり着いた時にはもう残機が8になっていました。
これが無くなってしまったら、また1-1からです。

8-4は無限ループの仕掛けになっていて、正しい順番で土管に入っていかないと最初に戻されてしまいます。

そのため僕らはまず1機を犠牲にして、タイムアップで死ぬまで道順を覚えることに専念しました。
その犠牲のおかげで、道順はすぐに判明しました。

一度死んでステージ最初から今度は本気でクリアを目指し、最後のクッパ戦に突入しました。

ただ、そのクッパ戦がまた鬼畜。
クッパを倒すにはクッパを直接倒すか、クッパの後ろにあるスイッチを押して橋を壊してクッパをマグマに落とすかの2パターンがあります。

僕たちは後者を狙っていました。
しかし、クッパの後ろに回り込む隙がない。
口から吐き出される炎、投げてくるハンマー、ジャンプするクッパ。

あっさりと7機を失いました。
そして、最後の1機です。
コントローラーを握ったのは僕。

僕はクッパまでたどり着くと全集中の呼吸でクッパの動きを観察しました。
そして、意を決して突入!
・・。

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パンパカパーン!全クリでーす👏パチパチ

自然と「よっしゃこらー!」って叫んでいました。

そして、後ろを振り向いてびっくりしました。
そのタイミングで友人が寝落ちしていたんです笑。

ゲームってやっぱりすごいです。
僕はもっぱらゲームは見る派なんですが、久しぶりにゲームをやってみて痛感しました。
ゲームはすごい。

無意識の内に自分で目標を設定して、それに向けて必死に頑張る。
集中、集中、集中。その集中の間も無意識にゲームを楽しんでいる。
そして、喜怒哀楽の楽だけではなく、イライラもするし、悲しくもなる。
けど、成し遂げたときに一気に解放される喜びの感情は、物凄いパワーを持ってます。
たぶん脳にもいいです。たぶん。

僕が今回FC版スーパーマリオブラザーズから得たものは、久しぶりの青春と興奮でした。

そしてもうひとつ、スーパーマリオブラザーズが教えてくれたこと。
この歳で徹夜は良くないなと、友人の寝顔を見ながら思ったのでした。

おしまい


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