日々感情#12 報われない努力?
皆さん、こんにちは。
久々の日々感情です。
日々感情#12のテーマは、「報われない努力」です。
今回は会話形式の表現が主になります。
そしえ、あえて太字の強調は使いませんでした。
それでは、日々感情です。
先日、後輩から急にこんな相談を受けました。
後輩
「ユキヒロさん、相談なんですけど。報われない努力ってやっぱりあるんですか?」
よくそんな難しいお題を僕なんかに相談しようと思ったな笑。むしろ、ありがとう。
というのが最初に浮かんだ感情でしたが、気を取り直して僕はこう答えました。
僕
「あるね。けど、ちょっと表現が違うかな。報われない努力があるんじゃなくて、努力が報われない瞬間があるって感じかな」
僕
「ものすごくわかりやすい例を出すと、あるバイオリストがコンクールで優勝するのを目標に日々絶え間ない努力をしてきたとして、コンクール当日その努力の成果を発揮して、素晴らしい演奏をしたとする。で、結果は3位だったとする」
僕
「この瞬間。これが、努力が報われない瞬間。ここで重要なのは、そのバイオリストが心の底から優勝を望んでいたってところ。そして、その優勝者を決めるのはこの場合、他人ってところ」
僕
「自分がどれほど努力しても、必ずしも手に入れることが出来ないものなんていくらでもあるし、それは理解できないことではないんだよね」
後輩
「やっぱりあるんですね。そっかー」
僕
「ちょい待ち。僕が伝えておきたいことはここからだから」
後輩
「あ、はい」
僕
「僕が報われない努力があるって表現を否定して、努力が報われない瞬間があるって表現に言い直した理由を説明させて」
僕
「報われない努力があるって表現だとその努力が1mmも報われないまま終わったみたいに感じるから。そんなことは決してない」
僕
「例えば、そのバイオリストが優勝できなかったことに絶望して、今までしてきた努力を全て否定して、打ちひしがれて、絶望のどん底にでも落ちたと思う?いやいや、なめてもらっちゃー困るんですよ」
僕
「その瞬間。努力が報われなかった瞬間。バイオリストは確かに悲しんだし、落ち込んだりもした。数日ほど抜け殻のようになってしまったかもしれない。けど、してきた努力のおかげで自分の演奏がひとつ階段をのぼった感覚や、自信をしっかりと感じてる。そして、それが決してマイナスではなくプラスだってことをしっかりわかってる。それをわかったうえでまた次の日か、数日後かにバイオリンを手にするのよ」
僕
「つまりね。報われない努力なんてなくて、努力が報われない瞬間はあるとしても、重要なのはその先とその日々ってことだと思うよ」
後輩
「そゆことっすね。たしかに。(熟考)」
後輩
「自分ちょっと、やってみたいことがあるんすよ」
僕はこの後輩が、どうしようもないやつという部類の人間で、周りからもそう思われていることを知っています。
そして、そんな人間だけど、どうしようもなくノベル小説を愛していることも知っていました。
以前、この後輩がふと、僕も書いてみようかなーって呟いていたことも覚えてました。
たぶん、そういうことなんだろうなと。
僕は話している相手が聞いてくるのを望んでいるんだろうなって空気を感じない限り、悟ってあえて深く聞かない癖があります。
なので、その時もこうふざけたように一言だけ伝えました。
僕
「やっちゃえやっちゃえ」
もし、
こんな彼が本当に努力をしたとしたら。
運命の天秤が少しでも彼に傾きますように。
おしまい
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