567日記③ 〜隔離された生活の食事
ホテル療養3日目となりました。少しは回復傾向な気はするものの、昨日はまた37℃と微熱がでたり、喉と鼻まで詰まってきて味がわからなくなったりと、なかなかしつこい感じはあります。
休むっていってもテレワークしてるから、頭は全然休んでないですね💦
寝ないとあかんかも……
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月曜日、18時。ホテル療養がスタートして初めての食事の時間が来た。
「お待たせしました。夕食のお弁当の準備ができました。今回のメニューはトマトソースハンバーグです……」
ホテルの構内放送が流れる。
朝・昼・夜と1日3回、お弁当が1階のホールに山積みされる。
8時と12時と18時ごろ、準備が出来次第、構内放送で案内されて、それから1時間だけ、部屋のドアをオープンして、1階のホールにいくことが許される。電子レンジは各階に1台ずつ設置されている。
はじめての弁当タイムだったので、早めにエレベーターに乗り1階のホールに行ってみると、既に大行列ができていた。
──30人以上はいるだろうか……。エレベーターを降りたところから、お弁当のゴミを捨てるところ、新しいお弁当を取るところ、ティーバッグや粉コーヒーを取るところ、にずっと連なって列ができている。
もちろん、誰も会話はなしで無言。ホテルのスタッフはゼロで、何かの映画のような異様な雰囲気。
黙って弁当をひとつとり、ペットボトルの水とお茶は取り放題なので2本ほど持って、エレベーターで14階にもどった。
(19階のホテルを一棟まるまる使っているわけだから……相当な人数が収容されてるんだろうな……)
14階につくと、今度は電子レンジの前に数人の待ち行列。
「90秒以上温めると危険です!」の張り紙。たしかに700Wの電子レンジだから、紙の箱のお弁当をあたためる時はそうなのかもしれない。
はじめてなので、中身も見ずに、そのまま90秒くらいレンチンした。
部屋で開けてみると、思いっきりデザートのパンナコッタ的なやつが見事に液状化してしまっていたw
──────実は私は”お弁当”というものが大嫌いだ。
幼稚園の頃から、冷たくなったおかずやごはんは食べれない。
なので、お弁当も持って行ったことがなくて、菓子パンやサンドイッチをサランラップで包むなどして、しのいできた。
小さなひとつの空間に、いろんな味のものが詰め込まれて、匂いも味も混ざっているような気がして……弁当は好きになれない。──────
そんな贅沢なことも言ってられないので、持参したふりかけをぶっかけてバクバクとお弁当をがっついてみた。
味覚障害なのか鼻が詰まっているのかは不明だけど、まずくもなくうまくもない感じ。とにかくお腹はそこそこ満たされて、あとはお茶をカブ飲みした。
***
翌日、火曜日。5時起床。天気は雨。
朝に熱をはかったら、37℃と少しあがっていたので午前は休暇を入れた。
フルに過ごす初日ということで、デイリールーティンをコンプしてみる。
──この時間に毎回構内放送がかかる。
また、あまり好きでない弁当の話にもどるが、まず、毎回全部見た目は同じ紙の箱。中身のメニューが切り替わる感じ。業者は同じなんだろう。
この日の3食弁当メニュー。
朝食。フレンチトーストとベーコンエッグ。さすがにフルーツを取り出してレンチンしてなんとか完食。あまり味はない。
昼食。ちょっと豪華なローストビーフ。これは温めてしまうとやばいかな〜と思ったけど、メインのおかずをつまみ出して置く場所もなく……そのままレンチンしたら、見事に肉が縮んで焼くのを失敗した焼き肉状態になった。
夕食。たぶん魚のフライ?的なもの。ここから、ご飯にごま塩すらかかってない状態に危機感が増す……。手持ちした「親子丼の素」を投入し、なんとか凌いだ。無料だから仕方ないけど、かなりのやっつけ弁当感……。
──このような1日3弁当生活はいつまでもつだろうか…………
すごく不安になる。弁当がさらにトラウマになりそうだ。
冷たくなった食べ物を、毎回毎回レンチンして食べる。ちょっと温めが足りない時はもう一度レンチンしに行く。
それも制限時間があって、ドアを開けられるのは1時間だけ。
それ以外の時間はスタッフが廊下を通るため、ドア開け厳禁!という構内放送が何度も流れる。
部屋には窓はあるけれど開けられない。
クーラーは25℃でつけっぱなし。
外気を一切吸えないストレス。
狭いビジネスホテルの部屋は歩くこともできず。
気晴らしにストレッチをして、ベッドの上で腕立て伏せと腹筋をしてみた。
いつもやっていた朝のルーティンだけど、これだけ空間がないとなんとも味気ない。
てなことを考えている場合じゃなくて、療養しないとか。
と自分に言い聞かせてみた。寝る時間を増やさないとダメかもしれない。
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