お盆休みに考えること
今年のお盆休みは、週末の13日から16日あたりまでが一般的。
15日が中日なので、その前後に休みをとられる方も多いだろう。
***
私の今年のお盆休みは15日までにした。
直前で567とかドタバタしたこともあって、実家には帰らないことにしたので、特に予定をいれることもなく。
9日の火曜日から夏季休暇はいれていたものの、テレワークのご時世なので
メールやらチャットやらはとまらないから、あまり休んだ気にならなかった。実際気づいたら働いていたし……
最近は特に電話とメールが激減してチャットが増加した気がする。
社内やプロジェクトの取引先はSlack、その他仲の良いパートナーさんは、Facebookメッセンジャーや、LINEや、Linkedinのメッセージ機能だったり、SMSだったりと、ほとんどがチャットだ。
”同期型”のコミュニケーションが減ってきて、非同期だけれど、少しでも早いレスポンスを求めるコミュニケーションが増えた。
スマホなどの”通知”のストレスに悩む人たちも増えている。
山の日の祝日からは、世間も含めお休みモードになるので、少しは落ち着いてきた感じがする。やはり日本全体がお休みの時に同期して休むに限る。
***
昨日は、実家におくるお盆のお供物を神楽坂の和菓子屋まで買いに行った。
せっかくなので、いいものをおくってあげたい。
「もしもし、ユキヒロやけど、甘酒ってのめたっけ?」
「あんまりのめへんな〜、ほかのもんにしてな」
ちょっとした会話だけど、久しぶりの会話。
たまには電話をして声を聞くのもいいもんだと思う。
入り口手前の甘酒屋さんはあきらめて、
坂を登ったところにある和菓子屋さんにすることにした。
今朝、早速、お供物が届いたという連絡がLINEではいった。
宅急便もなかなか早いもんだな。
***
お盆に話をもどすと、今朝フォローさせていただいているmizutamaさんのエッセイが心に響いた。
お盆はご先祖様の魂が、実家の仏壇に帰ってくる期間。
私はご先祖様のことを知っているようで、ほとんど知らないことに気づく。
おじいちゃん、おばあちゃん、ひいおばあちゃん、まで、同じ7人家族で生活していたけど、子供だったこともあり、甘えていた記憶しかない。
その人の人生観、仕事への思い、趣味のことや、好きな本など。
もっともっと前の、血のつながったご先祖様の話など、聞いておけばよかったといまさら思う。
そういえば、おばあちゃんは毛糸でぬいぐるみを編むのが好きな人だった。
私がぬいぐるみが好きなのはそのせいなのかもしれない。
おじいちゃんは、ピラミッドやUFOとかが好きで、雑誌の「ムー」をよく買っていた。私もいまだにSFや未知のものが大好きだ。
ひいおばあちゃんは、いつもいつも奥の小さい部屋で、静かに座っていた。
ひいおばあちゃんの妹は、茶華道で松阪で一番えらい先生だった。
亡くなったご先祖様のことを考える期間がお盆休みなのだと思う。
あとmizutamaさんが書かれていたこと。
”自分の素質を開花してくれる人に出会う”
最初に自分の資質を開花させてくれた人は、
親でありご先祖様なのだと思った。
怒られたこともなく、甘やかされていただけだったけれど、
それがあって、今の自分の資質があるように感じる。
「お墓にお参り行っても、ご先祖さんは誰もおらへんの。うちの仏さんとこに帰っとるからな」
そんなおばあちゃんの声が聞こえてきそうな気がした。
今年のお盆も東京にいることになるけれど、
15日は静かな時間をとって、ご先祖様に想いを馳せたい。
この記事が参加している募集
記事執筆のための、いろいろな本の購入費用として活用させていただきます!