【エッセイ】憂鬱な雨のなかで晴れを想ふ

「まだ梅雨にもなってないのに、雨の日が多いね──」

そんな朝の会話から、相方をおくりだして、ひとりでいつもの散歩道を歩いている。
道端のあじさいの花たちが、昨晩の雨をたくさん浴びて、うれしそうに笑っているようにみえる──────

雨の日。

低気圧で少し憂鬱な気分になるのは人間だけなのかもしれないな、とふと感じた。

テレビをなくしてからほとんど見なくなったが、
ニュースでは「あいにくの空模様・・・」とか「悪天候による・・・」「週末は雨で残念・・・」などなど、
相変わらず”雨”を悪者にして、悪い印象ばかり宣伝して視聴率を稼ごうとしているだけだな・・

僕も昔からそんなニュースを見ていたから、知らず知らずにバイアスがかかって、雨の日が憂鬱になっているだけなのかもしれない──────

じめじめした雨の中を歩きながら、晴れた暑い日を思い出してみる
そうすると、なんだか、しっとり涼しいひんやりとした心地よい風を感じることができた。

よくよく考えてみると、晴れて暑い日は、汗かいて着替えたり、熱中症にならないように日陰を探したり、いろいろ大変だし（笑）
雨の日もいいとこ探せば本当に過ごしやすくて気持ちいいもんだな──

何事も自分の受け止め方次第だと、いろんな自己啓発系の本に書いてあるけれど、最近歳をとって、そう感じることが増えてきた。

なんてことを書きながら、明日で51回目の誕生日を迎える。
めでたいと思うか、そんな歳じゃねーと思うか──────

いや、産んでくれた両親にただただ感謝かな☺️

2024年6月2日朝、少し晴れ間が見えてきた時に

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