【エッセイ】秋の夕暮れ
秋の夕暮れ──
さっきまでの雑踏は静まって
夜の帳のカーテンがおりてくる
スマホの通知をオフにして
チャットやメールや電話やYouTubeやTwitterやインスタ……
ゲームや音楽やニュースや記事なんかも全部シャットアウトして
「ぼーっとすることも大切だよな……」
鼓動がゆっくりになってくる感覚
時間だけがゆっくりと流れている
──今朝の散歩道で、
脇の草むらから元気な子供の雀が飛び出した
「うわっ、ネズミかと思った!」
「元気な子供やな〜」
「雀ってあんなにたくさんいるのに、ひかれたりしてしんでるところってあんまりみないよね」
「どのくらい生きるんだろう……」
ネットであとで調べてみると
飼育すると10年くらい
野生では1.3年ほどだそうだ
自然の中で生きることの厳しさを知る
哺乳類は心臓が一定数打つと一生を終えると聞いたことがある
だいたい15億回だそうだ
せかせかと仕事に没頭したり
感情にまかせてアグレッシブに行動したり
欲望、願望、衝動に身を任せるに酔いしれることばかり
秋の夕暮れは──
そんな束の間の時間を感じさせてくれる
大切な季節だな
記事執筆のための、いろいろな本の購入費用として活用させていただきます!