【エッセイ】雨上がり、クリスマスの日の神社

12月25日 クリスマスの日。

昨日の夜は曇り空だった。
“今年一番の寒波がくる”と、ニュースが騒いでいるのを小耳に挟みながら
「朝になったら、もしかしたら雪化粧してるのかな」と思いながら散歩に出かけた。

道路が濡れていたから、雨が夜更けに降ったんだろう
雨上がりの空気が気持ちよい。

いつもの神社のお散歩コースを歩いていると
いつもと少し雰囲気がちがった。
空気や彩りがしっとりとしていて
やわらかい穏やかでしっとりとした気分になる。

すれ違った外国人の家族。
お父さんとお母さんと小さな子供
湿った土の道を、子供の歩く速さに合わせて
手を繋いでゆっくりと散歩している。

「昨日の夜はクリスマスパーティをしたんだろうな」

そんなことを考えながら
ちょっとゆっくり歩いていると
足元の落ち葉のもみじがしっとりとして
きれいな橙色の表情で優しくなにかを言いたそうにしていた。

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神前の鳥居で、ゆっくり一礼をして
本殿でお参りをする。
いつもの警備のおっさんは、いつものように敬礼して迎えてくれた。

「明日から帰省するから、今日が今年最後のお参りかな」

一年間お守りいただきありがとうございました
今年はいろいろな変化がありました
来年も穏やかに健康に、家族親族が平和に過ごせますように・・

今年のお参りから
最初に感謝の気持ちを伝えてから
厚かましくないお願いをすることにしている。
少し成長したような気分（笑）

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お参りしたあと、学生たちがスマホでなにかを撮影していた。

ふと見ると、白い鳩が社の上に
家族で並んで気持ちよさそうにしている。

音をたてるとにげそうだから
そっと近づいて記念写真。

少し休憩して空を眺めていると
雨上がりの冬空に、柔らかなうろこ雲が
ゆっくりとうごいていた。

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帰り道。
雲はなくなっていて
清々しい冬空が顔を出していた。

クリスマスの日の神社は
いつもより穏やかで柔らかな空気に包まれていた。

今年もあとわずか
気持ちを落ち着けてゆったりと過ごしたい😊

©️Mahalopine