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カメラ好きの自覚は無いし、ガチ勢には程遠いのですが・・・

以下、私が使ってきたカメラに関して、どうでも良い話がダラダラ続きます。😊

人とお話した際に、カメラの話題になると「マニアですか?」と言われるのですが、全然そんな事は無いので「皆さんは勘違いされている。私はカメラ関係のガチ勢には程遠い」というお話です。

私は、カメラやレンズは憧れで買った物でも実際に使わなければ手放すタイプで、カメラやレンズを保存するための防湿庫も持った事は無いですしねー

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わたくし、カメラは仕事で自作の撮影、DM用の写真の撮影、作品のネタ用の撮影、たまに人やモノを撮るご依頼などを受けて・・・といろいろ使いますので、写真のプロではありませんが、結構使います。

(私には、時折プロが手掛けた「いかにもそれらしい感じ」にしたくない意図を持つクライアントから、写真やデザインの仕事が来るのです)

iPhoneのカメラの性能が良くなる前は、デジタル一眼を日常持って歩くのは流石に面倒なので、コンパクトデジカメを常に持ち歩いていました。コンパクトデジカメは、妻の分も入れると5台ぐらい買い替えたかな・・・もっとかな・・・覚えてない・・・

今は持ち歩きカメラとしてiPhone13proのカメラで充分に間に合っております。アンドロイド系でも良いカメラ付き携帯がありますが、キリが無いのでなるべくそちらを見ないようにしております。

デジ一眼を持ち出すのは「今日は撮るぞ!」という時だけですね。でも外出の際には常にカメラを持っておきたいですね。道を歩く際に未来の作品やSNSのためのネタ画像をメモ的に色々撮影しますので。

で、私は特にカメラ好きという自覚は無いのですが、傍から見ると好きな人らしいです。表題のように、本当に「ガチ勢」とは比較にならない程度の知識と経験しかありませんし、所有した数も多くありません。「写真のコンテストで賞を取れるような上手い写真」を撮れるわけでもないですし。

(私は、絵でも染色作品でも写真でも文章でもデザインでも、お金を払って下さる方はいても賞を取れるタイプの資質と才能が無いのですわー)

私のカメラ遍歴は中学一年生の頃からです。

親戚にカメラ好きな人がいて、使わなくなったという一眼レフのボディ「ニコマートFTⅡ」と、レンズはニコンの50mmF1.4、マクロの55mm、望遠の200mmなどをいただきました。

それは、ずっと使っていて、29歳で独立してからしばらくは使っておりました。

ニコマートFTⅡというのは機能としてはスタンダードなもので、しかしそれで当時の私は充分でしたし、いただいたレンズたちも充分な性能のレンズでした。シャッター音が大きかったですが、音色はとても好きでした。昔のニコン一眼レフ特有の、レンズに付いているカニのハサミのような部分にボディの露出計から出ている出っ張りを挟み、レンズを交換しなければならない「儀式」も懐かしいです。

そんなこんなしているうちに、やっぱり仕事で使うものだから、もうちょっと良いものを手にした方が良いのではないか?と思い、中学生の時に憧れだったカメラやレンズが気になり出し・・・

1975年、ヤシカがコンタックスと提携し「CONTAX RTS」というシリーズを出しました。

それはポルシェデザインのカメラで、当時は機械式+内蔵露出計のカメラが多いなか、電子制御で多くの機能を自動化した、先端のカメラでした。とにかくデザインがカッコいいんですよ。テレビコマーシャルを観る度にカッコいいなあと憧れておりました。

そんな憧れのカメラを、中学二年の時だったかな?修学旅行の帯同カメラマンが一式持っていたのを目撃したのです。親戚にカメラをいただいてから、多少カメラにも興味を持ち始めた、当時中坊のわたくし、すっかりやられまして。おお!CONTAXだ!とワクワクして、しっかり観察しました。

その一式のなかにレンズのPlanar T* 85mm F1.4があり、太い鏡胴ギリギリまでミッチリ詰まったレンズの美しさにやられましたねえ・・・それで写る写真云々よりも、とにかく「レンズとして魅力的」でした。憧れましたねえ・・・でも、CONTAXは超高額で中学生には到底手が届きません。

が、当時独立して2年目ぐらいの、お金が無く家族がいるわたくしなのに「あれ〜?なんかCONTAX買っちゃう〜?」というノリになり・・・とりあえず、子供撮影用と、作品撮影用にかこつけて・・・私はあまり視力が良く無くマニュアルのピン合わせが苦手なので、当時発売されたばかりのレンジファインダーの形をしたオートフォーカスの「CONTAX G1」をレンズ一式(28・45・90mm)と共に中古で安く買いました。

それをしばらく使っていたのですが、どうもG1のオートフォーカスの精度が良くなく、合焦速度も遅い・・・ので手放し、今度はG1の精度を上げた「G2」というカメラが出たので、しばらく待って中古でそちらに買い直しました。

CONTAXのGシリーズのレンズは素晴らしかったのですが、Gシリーズ独自のファインダーが作品撮影には向かず、その後一眼レフのCONTAXに手を出しました。当時はCONTAX RTSⅢというフラッグシップ機が出ていましたが、それは高価過ぎて諦め、ボディはCONTAX RXという、マニュアルフォーカスではあるけども、ピントが合っているかどうかをインジゲーターで補助してくれる、ありがたいカメラを選びました。

レンズは、とりあえず単焦点のDistagon T* 28mm F2.8、Planar T* FE 50 mm F1.4、Planar T* 85mm F1.4ぐらいを押さえておき・・ズームも考えたのですが、ズームの画質があまり好みで無かったため、とりあえず単焦点のみにしました。頑張って新品で購入。しかし、憧れのPlanar 85mm T*F1.4は、私には使いこなせませんでしたわー。笑

で、それらを作品撮影用に使っていたのですが、やっぱり作品撮影用にはズームが必要になり、結局Vario-Sonnar T* 28-70mm F3.5-4.5を買ったのでした。

そんなこんなしているうちに、オートフォーカス開発に大きく遅れを取っていたCONTAXが「ボディ内のフィルム面を移動する事でオートフォーカスにする」という面白いカメラ「CONTAX AX」を開発したので、欲しくなって中古を買いました。「ほら、家庭の写真用と仕事の写真用の二台無いと、一本のフィルムでいろいろ混在するからネガの管理が大変じゃん?」とか言って妻を説き伏せ・・・笑

さらに、妻用の子供撮影用のコンパクトカメラ「CONTAX TVS II」を購入。それは当時流行っていた「高級コンパクトカメラ」という分野のもので、妻とカメラ屋さんに行った時にシレッと「コレが良い」というので父ちゃん頑張って購入いたしました。CONTAXのコンパクトカメラはとても性能が良く、写りも良く、素晴らしかったですね。

デジカメの時代になるまでは、しばらく、私の分の一眼レフはその二台を使っておりました・・・しかし途中からそれらCONTAXにもうひとつのドイツブランドが加わります。

そう、上記の個人的CONTAXブームの流れの真ん中あたりから、もうひとつのカメラ欲が湧いて来たのでした・・・

当時、私は、作品資料として使うのに「ナショナル・ジオグラフィック」を購読しておりました。

その最初のページの方に、いつも「Leica M6」の広告が出ているのです。

あー、ライカかあ・・・あの、ライカ一台、家一軒みたいな?と、それは遠い存在でした。

でも、そのクラッシックでいながら時代を感じさせない斬新なデザイン、レンジファインダーの面白さ・・・たしか、当時、赤瀬川原平さんのライカウイルスの本が流行っていたような気がします・・・

ライカウイルスの感染力は強力で、私はとうとう・・・買ってしまったのです。

Leica M6とSummicron 35mm F2を・・・・しかも、新品で・・・やっちまったなあ。でもほら、一応、新品の状態を知っていないと、中古に手を出せないじゃん?というリクツで新品を。笑

(その顛末はこちらに書きました)

当時のLeicaのSummicron 50mm F2の、四角いフードがカッコよかったですねえ。

私がライカを買うと「なんでM6なんだよ、ライカと言えばM3だろ?」と私を非難する人が何人もおりましたが、そういう人たちはだいたいライカを持った事はないし、写真も撮らない人たちで面白かったです。M3は露出計が内臓されていないし、フィルム装填が面倒なので、良く写真を撮る人はあまり日常機としては使わないんですよね。

それはともかく、

その後「やっぱり50mmのレンズも欲しいよな。ズミクロン50mmを買おう」と新しい「Summicron 50mm F2」を買うも、そのレンズの個体の特性はあまり気に入らず、中古で同じレンズの生産時期違いを買い直したものの、やっぱり気に入らず、それも売りに出し・・・で、Leicaってカリカリに絞った硬い写真が魅力なのかと思っていたけども、開放の柔らかい描写も凄く良いと知り、そこそこ古い中古の「Summilux 50mm F1.4」を買い、その描写を気に入り、50mmのMレンズはそれに落ち着きました。

ライカMレンズの中古は、同じレンズでも製造時期や産地でビミョーに違うし、同じ製造時期の全く同じレンズでも結構個体差があって、本当に困ったもので・・・しかもバカ高い。それでも人を狂わせ沼に落とし込む力があるのは、それだけの魅力があるからなんですよね。スゴイもんです。なんだか、高価なブルゴーニュのピノ・ノワールのワインみたいですね。

その後、レンジファインダーのオールドContax、Zeiss Ikon CONTAX IIIA + Sonnar 50mm F1.5 を格安で手にする機会があり、しばらく使ってみましたが、あまりに良い感じに写るので、感動しましたね。撮影条件によってはM6とズミクロン35や50mmの組み合わせよりも良く写るぐらいで悔しく感じたぐらいです。それは手放してしまいましたが、今も欲しいです。古いSonnar50mm F1.5 の写りは大好きですわー。

話がズレましたが、結局M6ボディはなんとなく気に入らなくなり売りに出し、しばらくしてから新しく販売された「MP」を2台買って妻と使うようにしました。夫婦で共通の趣味を持とうぜ、という事で。妻用には、当時コシナから発売されたZEISS IKONのレンズ「ZEISS Biogon T* 2/35 ZM」を装着。コシナのZEISSのZMレンズは良いですね。やっぱりZEISSのレンズは好みだなあ。

ライカM型は、フィルムの装填が独特で面倒なので、妻は自分では入れず、フィルムが無くなると私にカメラを渡して来るので私が入れるのでした。笑

妻が申しておりましたが、女性がLeicaM型を首から下げていると、カメラ好きのオジさんから良く声をかけられるそうです。

そして、コシナのZEISS IKONのレンジファインダーカメラが発売されるとそれも購入してしまいました・・・しかも、クロームとブラックで二台・・・ファインダーは見やすく、操作性も悪くないのですが、ライカMボディに比べるとビミョーにちゃちい感じがあり、それは半年ぐらい使って売ってしまいました。CONTAX専門店で、結構高く売れました。

LeicaのMレンズには「Leica Noctilux 50mm F1.0」という、異様に明るいレンズがあるのですが、その当時はコンパクトさが売りのライカMボディとレンズなのに、巨大過ぎて人気が無く、中古なら買えない事も無い価格だったので欲しいな・・と思うも結局買わず。今はノクチルックスの中古は大人気で中古が恐ろしく高騰しておりますが、以前は人気が無かったのでライカMレンズのなかでは、新品から中古の価格下落が激しいレンズだったんですよね。

Mマウントの焦点距離35mmのレンズはLeica以外も色々と試し、結局「Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical」にしました。これは大きいけども非常に良いレンズでした。描写も好みで、個人的にはMマウントの35mmレンズで最強だと思いました。

だいたいそれで、Mマウントレンズの旅は終わる・・・

(実用上は、それで好みのものを手に入れた、ということで、欲を抑えた。。という感じです。新製品レンズやオールドレンズへのレンズ欲はふつふつしておりましたが)

多分その他数本Mマウントレンズを買ってると思います・・・何だっけ?ZMのプラナーとか、フォクトレンダーとか、ライカの中古レンズかな。何かの75mmも使っていたな・・・いろいろ買っては下取りに出して買い替えていたので結構忘れております。

私はM型ライカ系では、超広角系、望遠系に手を出しませんでした。そちらはそちらでまたディープな世界があるのですが・・・古い「伝説レンズ」とかもキリがない、というか当時から高すぎて手が出ませんでしたし、今は、Leica関係は異様に高騰していて、私には到底手が出ません。以前は「伝説レンズ」を除いて、中古屋さんでこまめに漁っていれば手の届く程度の価格で良いものに出会えたのですが・・・

その後、カメラ業界がデジタル時代に移行してからは、流石にライカのデジタルM関係は高過ぎてまるで手が出ないので、スッキリと諦めが付き、手持ちのライカ関係は全て売ってしまい、作品撮影用のカメラも、家族撮影用カメラもデジタルカメラにしてしまいました。

それと、仕事上でも、デジタルに変える必要が出てきたのです。

当時・・・独立してから4〜5年した頃でしょうか、自作を撮影したものを整理しないと収集つかない状態になって来て、ネガを管理して、プリントしたものも分類分けして整理して・・・というのが辛くなって来ていました。

それから数年した頃、パソコンの性能が上がって来たのもあり、出始めたデジタル一眼を使って画像管理しようと考えました。ネガのものは外注でネガスキャンしてもらってデジタル化しました。

そういうわけで、結構無理して「CANON D30」というデジ一眼と、結構高かったズームレンズ「EF16-35mm F2.8L USM」(センサーサイズがAPS-Cなので、フルサイズ換算でザックリ27〜58mmぐらいですかね)を買いました。当時ですのでまだ300万画素ですよ。今の性能の良いパソコンのモニタで観るとガサガサの画像ですし、JPEGの保存方式が現在のものより良くなかったのか(本当の理由は知りませんが)パソコンを変える度に画像の質が劣化します。それでも当時のネガスキャンを外注して保存するよりは良かったです。流石にCANONのフラッグシップ機のボディは買えませんでしたから「ボディはそこそこ、レンズは良いもの」にしました。

デジ一眼は キャノン→オリンパス→フジ→オリンパスという旅をし、今はオリンパスを使っております。(2023年3月時点)

フジは、X-Pro1とズームレンズはXF16-55mmF2.8、単焦点はXF35mmF1.4 Rを使っておりました。私はボディもレンズも気に入っていたのですが、家族とスタッフが使いにくいと言うので、手放しました。

オリンパスはボディをE-300→E-510→E520→E-M1→E-M1 mark2 と買い替えました。最初はミラー式のもので、途中からミラーの時代は終わると思い、ミラーレスに変えました。フォーサーズはコンパクトさが良いですね。

ミラー式のオリンパスのボディに、パナソニックのライカレンズDG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPHとLEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 を使っておりました。パナライカレンズはとても良いです。写真が上手くなったような錯覚を得ます。笑

ミラーレスにしてからは、ズームは、M.ZUIKO ED 12-40mmF2.8PRO、単焦点はM.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO と NOKTON 25mm F0.95を使っておりましたが、ノクトンの方は手放しました。ZUIKO DIGITAL ED 70-300mm F4.0-5.6の望遠ズームも持っていたな・・・あと、M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8もあるな・・・

しかし、最近、諸事情により仕事用カメラはオリンパスからSonyのフルサイズミラーレス一眼に乗り換える予定です。レンズもカメラも高くて困ります。涙で反物を濡らさないようにしないといけませんわー(´;ω;`)

そうそう、レンズの良し悪しの違いってちゃんと出るんだなあと思った事がありまして、それ以来「レンズはがんばってなるべく良いものを買う主義」(限度はありますが)になりました・・・

以前、パナライカの良いズームレンズを使っていたのですが、三脚を倒してレンズを根本からボッキリやってしまった事があり、修理に出している間、仕方なく安いズームレンズで作品を撮影していた事がありました。後から画像を比較してみると「画像の質が全然違う」のに驚きました。解像度がとにかく違うし、その他の事も全然違う。ああ、高いレンズは高いレンズだけの事はあるのね、と思い知りました。あと、高くて良いレンズはあまり価値が落ちないので、困った時に売ると結構経営的に助かりました。電子部品だらけのデジカメボディは消耗品的な扱いですから新製品が出る度に中古の価格下落がスゴイですが。

作品保存用の撮影以外では、また銀塩カメラを使いたいと思います。以前のネガスキャンの画像であっても、やっぱり良いなあ、と思います・・・が、今は銀塩をやるのはフィルムが高くなってしまいましたし、ランニングコストが高いし、手間がかかるからなあー。と手を出せず。でも銀塩はやっぱり独自の味が捨てがたいですな。

中学生の頃憧れだったCONTAX RTSⅡとその時代のレンズが欲しいですが、古いカメラなので電子部品が無く、修理が難しいらしいので、二の足を踏んでしまいます。じゃあ、全て機械式のCONTAX S2シリーズか?となりますが、RTSのシャッターとかファインダーとか好きなんですよ。

銀塩のLeicaMPとMマウントレンズ群はお金があれば是非また欲しいですが、今のLeica市場が貧民の私には到底手の届かない所へ行ってしまったので、手が出せません。

私のカメラ遍歴はそんなところです。

こうやって、内容を端折ってザックリですが7,681文字で書ける程度ですからやっぱり私はそんなにカメラが趣味という程ではないと確認しましたですよ。


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