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その人らしさが出ている表現物は強いですね

先日、久しぶりにフランス料理界隈の情報をネットで観てみたのですが、やっぱり先端の料理人、お店は大変ですね・・・

1990〜2000年ぐらいの最先端は、今は「ビミョーに遅れた老巨匠」扱いだったり・・・お寿司もそうですけども。

現代は、食材の流通や保存技術、調理技術の進化も早いですし、ワインもいろいろ進化していますし、グルメたちは評判の店をぐるぐる回っていて、ブログなどでその感想を公開したりなど、批評的感性も鍛えていますから料理を提供する側は大変です。

昔は最高に美味しいと言われていたものが、今では当たり前になっていたりしますし・・・

だからといって、新奇を狙ったあまりにコンセプチュアルな構造のものや、見た目や演出重視のフランス料理は私はあまり好みません・・・(私はどの料理でもそう思っております)

もちろん、新しい試みの否定ではありません。新しい試みの何かは、新しいスタンダートとして残るわけですから。

また、日本人が作っているからといって、あまりにも和風テイストな外国料理はちょっと苦手です。例えば、ガッチリフレンチをやっているけども、そのバランス感覚や繊細さ、解釈が日本的だよなあ、というのが好みです。

結局「〇〇さんの料理が食べたい」というようなもの・・・その人の個性から濁りなく出てきたもので、かつそれが社会に受け入れられ公共化されてしまったようなものが美味しいし、飽きないですね。

「これよりもおいしい料理があるかも知れないけども、しかしこれは、これ以上おいしくてもまずくてもいけない、これがその人の料理なんだ」というものは、時代が変わっても価値が変わらず、何度でも食べたくなります。

この構造は分野を問いませんね。


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