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小説 ムメイの花

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連載小説。 主人公は、感情を忘れたムメイ人 アルファ。 彼は「1本の花」を片手に 「自分の答え」を追い求めていく。 人それぞれ違う、生きる意味。
もし、あなたが聞かれたら何と…
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#ファンタジー

小説「ムメイの花」 #1ムメイの花(目次有り)

空を見上げるとひときわ輝く星がある。 あなたが今、空を見上げて目に留まった明るい星だ。 …

小説「ムメイの花」 #16基準の花

朝の日課。 家の前に立つ。 右手には1本の花。 変わり映えのない毎日。 ロケットも定刻どおり…

小説「ムメイの花」 #17連鎖の花

朝の日課。 家の前に立つ。 右手には1本の花。 変わり映えのない毎日に嫌気がさしたのか、 そ…

小説「ムメイの花」 #20勇気の花

僕たちは霊媒師がいるであろう 建物の入り口に立った。 「霊媒師がいるイメージとは違うねぇ…

小説「ムメイの花」 #21好奇の花

3、2、1…… こころの中のカウントダウンに従って、 僕は思いっきりカーテンを引っ張った。 …

小説「ムメイの花」 #22感性の花

好奇心を持つには? 好奇心って興味を持つことだよな? 足りないのは好奇心…… 僕の頭の中は…

小説「ムメイの花」 #23零点の花

「バニラは知ってるの?」 僕をちらっと見て 手元の瓶に視線を戻した。 何もなかったかのように 作業を進めるバニラ。 「ねえ、知ってるんでしょ?  僕は花を見るチカラが足りない、  その……」 「よくわからないわねぇ」 「そのチカラって『好奇心』だね?!」 ブラボーとチャーリは そうなのか!?という表情でバニラの顔を見た。 デルタもゆっくりカメラを下ろす。 「僕が予想した  『全盛期を見据えるチカラ』じゃないのか!  アルファはムメイイチ賢いオトコだなぁ!」 「ボ

小説「ムメイの花」 #24合言葉の花

バニラは「あの言葉」を知らなければ、 僕のことを一生、花1本の”零点”ジェントルマン とま…

小説「ムメイの花」 #25自由の花

朝の日課。 家の前に立つ。 右手には1本の花。 今朝から始まる、ぱんぱんありがとう活動。 相…

小説「ムメイの花」 #26時間の花

朝の日課。 家の前に立つ。 右手には1本の花。 今日は、ぱんぱんありがとう活動が 始まる前に…

小説「ムメイの花」 #27適当の花

朝の日課。 家の前に立つ。 右手には1本の花。 毎朝起きてすぐに部屋の窓を開け 家の屋根に向…

小説「ムメイの花」 #28手放しの花

僕の名前はブラボー。 今は朝の6時。 僕の家は店を営んでいる。 代々続く本屋だ。 いつも開…

小説「ムメイの花」 #29肯定の花

朝の日課。 家の前に立つ。 右手には1本の花。 ぱんぱんありがとう活動を始めてから 僕の毎日…

小説「ムメイの花」 #30理論の花

朝の日課。 家の前に立つ。 右手には1本の花。 7時まであと5分というところ。 ムメイの花は普通なら5時に花開く。 僕が起床をして屋根に咲く花を見た時は まだ蕾でくったりとしていた。 今朝はそんな蕾の花を右手に持っている。 右手の花に視線を向けていると 誰かの視線を感じた。 多分、チャーリーだろう。 顔を上げると視線の正体はデルタだった。 デルタが珍しくカメラを下ろし 僕をじっと見つめているではないか。 そして、誰かに話しかけられている。 デルタはその人をまった