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0円で今すぐできる!一生もののダイエットスキル

管理栄養士をしていると、「何を食べたらやせるの?」とよく聞かれます。

やはり皆さん、健康のためには食べすぎ、太りすぎはよくないなと感じているみたいですね。

ダイエットには興味あるけど、食事制限で好きなものを我慢するのはつらいなという方に、おすすめしたい方法をご紹介します!

食事量を減らす前にやってほしいこと

やみくもに食べる量を減らす前に、ぜひ実践して欲しいことがあります。

それは、「ゆっくりよく噛んで食べること」です。

目新しいダイエット法じゃなくてがっかりしましたか?
なんだ、そんな簡単なことか、と思ったあなた!
簡単なことだからこそ、習慣化させてしまいましょう。

お金をかけずに簡単にできて、大きな副作用や目立ったリバウンドがないのでおすすめですよ。

習慣化した早食いを直すのはすごく難しい

私がゆっくり食べることをおすすめするのには訳があります。

16年間クリニックで食事指導をしてきて、早食いを直すのはとても難しいと実感したからです。
(※私は内科のクリニックで糖尿病の患者さんを中心に食事指導をしてきました)

食事や運動を気を付けているのに、なかなか体重や血糖値をコントロールできなくて悩んでいる患者さんの話を聞いていると、早食いの習慣がある人が多いことに気付きました。

ゆっくり食べることを習慣づけてもらえれば、きっと血糖値も改善するだろうと思って「ゆっくりよく噛んで食べましょう!」とアドバイスしてきました。

ところが、簡単そうに見えて、早食いはなかなか治らなかったんですよ。

食事って1日3回、毎日とるものなので、食べ方の癖はその人の習慣になってしまっているんですよね。

短期的には気を付けていても、意識しないとまたすぐ元に戻ってしまう。

人によっては「飯が遅いやつは仕事ができないやつだ」とか、「ゆっくり食べたら飯がまずくなる!」と猛反発されてしまったこともありました。

そういった経験があって、

長年かかって身についた習慣を改善するには、やはり同じくらい長くかかる覚悟で取り組まなくちゃいけないんだなと実感しました。

体重がオーバーしてしまったり、血糖値が高くなってしまってから慌てて食べ方を改善しようとしても、すぐに効果は期待できない可能性があります。

そんなわけで、少しでも早い時期からゆっくりよく噛んで食べる習慣をつけて欲しいと思って、今こうして皆さんにお伝えしています。

タイトルに「一生もののダイエットスキル」とつけたのですが、これは決して大げさではないと思います。

ゆっくりよく噛んで食べるメリット

ゆっくり食べることには様々な効果がありますが、注目したい大きなメリット2つ紹介します。

☞少量でも満腹感を感じられるので、食べすぎを防ぐことができる

皆さんは、そんなに食べたつもりはなかったのに、食後しばらくたってからお腹が苦しくなって後悔した経験はありませんか?

これは、食事中に食べ物が胃袋に入るスピードと、脳の満腹中枢が満腹感を感じるタイミングには微妙にギャップがあるからなんです。

満腹感は、胃袋が膨らむことや、血糖値が上がることによって満腹中枢が刺激されることで感じられます。

満腹中枢が血糖値の上昇を感知するまでに、食べ始めてから約15分かかると言われています。

15分以上かけてゆっくり食べることで、適量で満腹感を感じられて、食べすぎを防ぐ効果が期待できます。

☞糖の吸収が穏やかになって、食後の血糖値の急激な上昇を防ぐ

最近は血糖値を一定の範囲にコントロールすることの重要性が注目されていますよね。

血糖値は常に変動しています。

早食いや、糖分の多い食事などが原因で食後の血糖値が急上昇すると、血糖値を下げるホルモン(インシュリン)がたくさん必要になります。

すると、膵臓に負担がかかり、やがてインシュリンが出にくくなったり、効きが悪くなったりして血糖がコントロールできなくなってしまいます。

こういったことを防ぐために、ゆっくりよく噛んで食べることで、血糖値の上昇を緩やかにできるので、過剰なインシュリンの分泌を防いで糖尿病を予防する効果があります。

まとめ

ゆっくり食べることは、減量効果だけでなく、肥満の予防や血糖値のコントロールに効果的です。

肥満を予防することは他の生活習慣病(高血圧、高脂血症、心筋梗塞、がんなど)の予防にもつながります。


では、大事なことなので、最後にもう一度。

やせたい人、肥満や糖尿病を予防したい人は、食べる量を減らす前に、
ゆっくりよく噛んで食べる習慣を意識しましょう
目安は15分以上かけて食べるのがおすすめ

色々なダイエット方法がありますが、健康的に適正体重を維持するためには、これ、最優先でお願いします(^▽^)/

では、次回はゆっくり食べるコツをいくつかご紹介しますね。

最後まで読んでいただきありがとうございます!


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