見出し画像

生活習慣について自問自答してみると、今すぐできる改善ポイントが見えてくるかも?

病院の管理栄養士は患者さんに何を質問する?

私が勤めていたクリニックでは、食事指導をする患者さんに毎回聞き取り調査をしていました。

どんなことを聞くのかというと、

・仕事内容(勤務時間・業務内容)
・食事内容
・食事時間(タイミング・スピード)
・間食習慣の有無
・飲酒・タバコ
・運動量・運動習慣
・睡眠時間・質
・お通じ
・家族構成
・血縁者の病歴

などなど。

その患者さんがこれまでどんな生活をしてきたか、少しずつ紐解いていくのです。

検査で異常値が見つかった時、なぜその数値になったのか原因を探って改善していくためには、こうした情報が必要になってきます。

現状の体の状態は身体測定、血圧、血液検査などをすればある程度分かりますが、生活習慣はご本人に聞き取りをしていかないと分からないので、個別に質問していました。

管理栄養士は食べ物のことだけ聞くんじゃないの?と思うかもしれませんが、患者さんとはいろいろなお話をします。

食事指導の目的は、患者さんの健康状態が今より少しでも良くなることなので、その人に合ったアドバイスをするためには、いろんな角度から糸口を探していくことが近道なんです。

本当のことを答えてくれなかったとしても問いかける

質問するときは「尋問」にならないように患者さんが話しやすい雰囲気を心がけていました。その人のことをもっと知りたいって気持ちで耳を傾ける。

理想は、生活習慣について聞かれたことを答えるうちに、患者さんが自分自身で課題を見つけて、改善の行動を起こしてくれること。

なかなかそんなにうまくはいきませんけどね。

質問に対して本当のことを言わない人もいると思います。

もし私が逆の立場だったら、初めて会った人に普段の生活のこと根掘り葉掘り聞かれても、なかなか素直に本当のこと言えないし、むしろ鬱陶しいとさえ感じるかもしれない…💦

でも、そこは正直に答えるかどうかが重要なんじゃなくて、質問することで患者さん自身の意識が変わるかどうかが大事なんです。

例えば、

私:「普段間食はしますか?」

患者さん:「(夕食後にお酒飲みながらポテチ1袋と、風呂上りにアイス食べるのが習慣です!・・・けどそんなこと言えるわけない!)

そうですね、たまに食べたりすることもありますね。ポテチ10枚くらいかな。」

こういう過少申告はよくあることですよね。もちろん、悪びれずに白状してくれる人もたくさんいましたが(笑)

私としては、それを責めるつもりはあんまりなくて、たとえその場では適当なことを答えても、心の中ではちょっとだけ反省して、毎日の行動が変わっていってくれたらいいなって思ってました。

体調を崩す前に自分で自分に問いかける

私はクリニックの管理栄養士という立場上、すでに健康状態が悪化した患者さんにしか指導できませんでしたが、私が患者さんに問いかけていたことは、ごく普通の生活習慣についてです。

健康な人が自問自答すれば、何の苦労もなく答えられる内容です。

特別な検査は必要ありません。

なので、なさんもぜひ、普段の生活を振り返ってみて下さい。

はじめにあげたチェック項目についてでもいいですし、単純にここ1週間の生活を振り返ってみるだけでもいいと思います。

日常生活をいろんな角度から確認してみることで、何か気付くことがあるかもしれませんよ。

ちょっと気になる習慣が見つかったら、何か少しでも改善できないか、意識して生活してみて下さいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?