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ポジティブシンキングをやめる〜繊細さ活用起業記〜

*この記事での「繊細さ」についてはこちら↓から*

ポジティブに考えることは、これほどまでにキツい!?

自分にとって、
あまり嬉しくない出来事が起こることは、

普通に暮らしていても、いくらでもありえます。


私も、起業前、起業後ともに、
これでもかと遭遇してきましたが、

その度によく目にしていたのが、

ポジティブシンキング

ざっくり言うと、

起こった出来事を前向きに解釈すること

です。


起こった出来事というのは、

捉え方次第で
ポジティブにもネガティブにもなりますし、

その捉え方が、
その人の生きている現実をつくっているとも言えます。

*これについては、こちらの記事に詳しく書いています。
 ぜひ読んでみてください。

ですから、

起こったことを、ポジティブに捉えよう

ということなんですが。


私には、このポジティブシンキングが、
非常にキツかったんです。


何がキツかったって、

いくらポジティブに考えても、必ず

「そんなの、ウソ!」

という思考が働くから。

「なんて素直じゃないんだろう」

と、自分に苛立つし、情けなくなるし、

「そんな自分も受け入れなければ」

と、頑張ってポジティブに考えれば考えるほど、

さらに「そんなの、ウソ!」が始まっていくという、

我ながらの面倒くささ…。


でも、だからといって、

ネガティブにばかり捉えているのも、
それはそれで凹むばかりで、良くないですから、

なんとかしたいわけです。


ですから、

調べました、考えました、試しました。


そしてたどり着きました。


私は、
ポジティブシンキングはやめなければならない

という結論です。


なぜ、
やめなければならなかったか?


理由は2つ。

どちらも、人間としての個性にありました。



ポジティブをやめなければならない理由とは

一つは、

自然と思考が深まっていく知りたがりやさん、
さらに、想像力たくましいという私の個性。

好奇心旺盛、とも、アラ探し(リスク発見)が上手、ともいいます(笑)

自分が納得できる何かの根拠があればいいんですが、

それがないと、
基本的に「それ、ほんと?」が自動的に始まるんです。


そして、もう一つは、

人間が持っている
バランスをとろうとする心の動き。

自分をより大きく立派にみせようとする裏側に、
その真逆の、
小さくて弱い自分を見せたくないという思いが隠れていたり、

謙虚に控えめにふるまっている裏側に、
その真逆の、
本当の自分はもっと立派なはずという理想像が隠れていたり。

私も、
最初は認めたくなかったけれど、
やっぱりどこかに、
バランスをとる真逆の自分がいました。


この状態でポジティブシンキングしていると、

完璧でない自分が、悲しく情けなくなって、
凹む一方
だったんです。


例えば、
営業に行って、断られた時。

自分の本心では、

「何がいけなかったんだろう。
 不快な思いをさせてしまったかなぁ…」

と不安でいっぱいなのに、
これを、

「縁がなかっただけ。
 私を待っているお客様との出会いのために、
 断られただけ」

といった感じに、無理やり変換するんです。

でも、その瞬間、

「それ、ほんと?」「そんなの、ウソ!」

が始まります。

さらには、

お客様に必要とされている自分、なんていう、
根拠も実感もない立派な理想像を打ち消すように、

仕事がもらえない現実の自分が、
輪をかけて情けない姿として、突きつけられるんです。


ポジティブに考えようとするたびに、こんな感じ。


…はい、もうたまりません。

ポジティブになるためのシンキングのはずが、

ネガティブまっしぐらです。



でも、これ、

長いことそうして生きてきた人にとっては、
そうそう簡単に修正できるものではありません

もし、無理やり修正したとすれば、
その反動が怖いです


では、どうするか?


答えは、とてもシンプルです。


無理して、ポジティブシンキングをしない。


その代わり、私は、

今の自分をよく知って
「事実」「現実」「想像」を分けられるように務めました。


こういう個性だと、一旦受け入れて、
その個性でうまくいく方法を試す
ほうが、

建設的です。



立派な自分に苦しむより、等身大の魅力を最大に楽しむ

ポジティブシンキングしている時の自分って、

「ものすごく立派な自分は、
 この出来事をどう捉えるだろう?」

と想定しているようなものだと、私は感じています。


すると、頭の中に、どんどん

完璧で立派な自分像が出来上がって、

「それ、ほんと?」「そんなの、ウソ!」

が続くのですが。


しかし、です。


そもそも、

完璧で立派な人間って、明確な定義はなくて、
ひとそれぞれの、とても主観的なもので、あいまいです。


さらに、

起業という世界で言えば、

お客様は、
失敗も間違いもない神様のような人間を求めているわけではなく、

その人の「人間らしさ」のほうに惹かれているように感じます。


その「人間らしさ」すら、

どこに魅力を感じるかは、お客様次第


だったら、

今の自分の持ち味、自分らしさを知っておく方が、

よほど役に立ちます。


自分の現在地が分かっていれば、

お客様に響くよう、
それを、魅力的に表現して伝えることができますし。


魅力的に…というと、

自分を誇張して、大きく見せようとしているように
感じるかもしれませんが、

実はそうではありません。

等身大の自分の持ち味を、
伝わりやすよう引き立てているだけ
です。

むしろ、
その魅力を楽しんでもいいくらいなんです。


無理することをオススメしたくありませんが、

どうせ無理するなら、
自分がもともと持っている魅力を受け入れることに、

力を注いでほしいと思うのです。


無理して、
立派すぎる自分を想定するのはやめて、

まずは、
等身大の自分を確認することから。


自分の持ち味を魅力的に表現することを、
楽しんでみませんか?

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