たいしたものじゃないけれど

午前中のオンラインクラスを終えて、ランチを食べようと思ったのだけど、どこでなにが食べたいかまったく思い浮かばない。
ただ、ひとつ。

「パンじゃないもの！」

なぜなら今朝、パンを食べたから。←単純。

昨日、スタジオにいらしたらお客さまから『なみまちベーグル』のベーグルをいただき、珍しく朝ごはんにベーグルを食べました。
ちなみになみまちベーグルはこちら。↓

なみまちベーグル on Strikingly

小麦粉、塩、はちみつなど良質な素材にこだわってつくるベーグルはモチモチ。
噛み締めると小麦粉の美味しさが口に広がる。パンはそれ程好きじゃないけど、ここのベーグルは特別。ウットリする美味しさだ。

とはいえ、昼も夜もベーグル、じゃないのよ。
だもんで、スタジオを出て、どこに行こうか悩んでいたところ、ピンと来た。

「おうちに帰ろう」

午後の仕事は遅めの時間。
おうちでお昼ごはんをつくって食べても十分、時間はある。
それに冷蔵庫にたまごやえのきだけがあった。素麺もあるので、煮麺でもつくろう。

そう思ったら、スキップしたくなってきた。
ごはんは大切だ。
高級なものじゃなくても、自分が「美味しい」「食べたい」と思わないとちっとも心は弾まない。そんなごはんに興味ないのさ。
心身が喜ぶもので満たされたいのだー！

というわけで家に帰って素麺を茹で始めたあたりから、気分が変わった。

「煮麺じゃなくて炒めたい」

なんで？と思うけど、人の心は変わるもの。
それが生きてるってことだもの。
しかたない。
とはいえ、それっぽい材料はなく、えのきとキムチとツナを炒めてチャンプルーもどきをつくってみた。

え？　アンタ、誰？

緑っぽいものもなく、えのきと素麺の区別もつかない、見た目は得体のしれない炒めものができました。
ただただ、味だけは美味しかった。
えのきも素麺も胡麻油で焼きつけたから香ばしさがあった。

たいしたものじゃないけど、自分が自分のためだけにつくったごはんって最高に美味しくて、最高にしあわせだった。