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あの頃のわたしが教えてくれた、お金の不安よりも大切なこと

用事があって朝から池袋へ。

池袋に来ると思い出すことがひとつある。


大学に入ったときに、お化粧の仕方をまったく知りませんでした。
デパートの屋上で子供ショーの司会のお姉さんをするときに口紅をつけたりしていたものの、ほかのときはほぼスッピン。
今もあまり変わらないのですが。


当時、丸井池袋店に『マリークワント』というブランドが入っていて、学校帰りにちょっと立ち寄ったところ、そこのお姉さんのセールストークにグイグイ押されて、メイクをしてもらうことに。


ちょうど好きな男の子ができて「きれいになりたい」気持ちがたかまってたうえに、お友達はみんなかわいくてうらやましかった。



浪人していたわたしは、現役の若いみんながまぶしかったし、たった一つしか年齢が違わないのに『年上』という事実が重かった。
浪人時代って「楽しい」の対局にいることが求められる立場だと感じていたし。


なので、最初は緊張していたものの、お姉さんがメイクをしてくれて、ウキウキした。
楽しくていいんだな、と。
いい気になって、何も考えずにオススメされたスキンケア用品からファウンデーションやアイシャドウ、口紅など全部,購入。
確か総額50,000円ぐらい。


当時、そんなお金を持っていなかったわたしは、そのとき人生で初めて『ローン』というものを知ったのでした。

お支払いは月々5,000円ぐらいだったと思う。
ものすごくドキドキしたし、不安だった。
毎月、5,000円も払えるのかしら、と。
アルバイトをしていたのにどうしてそんなに不安だったのかな?と思うけど「もし、病気になって払えなくなったら」「アルバイトできなくなったら」とか。
わざわざ『問題』から物事を考えていた。
そのくせ、購入したものに囲まれてるときはとてもうれしかったのを覚えてる。
もったいなくて最後まで使いきれなかったぐらい、うれしかったのだ。



今なら50,000円なら「一括で」って言えるかもしれないし、月々5,000円を支払うことに、それほど大きな不安や緊張はない。
とはいえ、あれからもうすぐ40年ぐらい経つけど、お金に対する不安は拭えない。
会社役員とはいえ、吹けば飛びそうなぐらい小さな会社。しかもその業務の主軸は『ジャイロトニック®︎』『ジャイロキネシス®︎ 』。
自分の母親ですら、未だによくわからないようなエクササイズがビジネスの基盤なのだから、ドキドキするのも当たり前なのかもしれない。

だからといって、世の中的に安定しているビジネスをやれば安心になるの?と自分にきいたら、きっと答えは「No」だろう。
だいたい、今のこの世界で盤石な地位や職業なんて思い浮かばないし。


いつになってもまあまあな不安はあるけど、問題よりもわたしの『うれしい』のほうが大切だってこと。
ずっと前から知っていたのを、池袋に行ってふと思い出したのだった。

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