やっと来た、アメリカ大使館・・・New York留学準備・・・53
VISA取得の最後の関門、アメリカ大使館での面接に行った。
予約時間の20分前に到着すると、
すでに50人ほどの列が歩道にまで伸びていた。
壁には、アメリカ国旗と日の丸、
その真ん中にウクライナの国旗を挟んで描かれており、
未だに続いている争いに心臓がチクッとなった。
小さな古屋で荷物検査、金属探知機をくぐり、一旦外に出て、領事部の建物に入る。ここまでですでに長い行列を進んだのだが、建物内に入ると、
さらに夢の国のアトラクション待ちのような行列。しかも、1割ほどは乳幼児、泣いている子も多く、まるで小児内科の待合室のよう。
大使館の案内ビデオでは、番号札を渡されて、呼ばれるまで椅子に座って待っていたが、それではとてもさばききれない人数なので、番号札も椅子も無し。
最初の書類審査窓口の列に並んでいると、幼児の泣き叫ぶ声が響き渡った。すると書類審査窓口から、
「今、お子さんが泣いているご家族のかた」
とマイクで呼ばれ、長蛇の列を一気に抜き去って、窓口に案内された。
大使館側の配慮が素敵だと思った。
牛歩の進みで並んでいると、後ろの女性が詰め詰めに近づいている。
領事部の建物に入る前から、せわしなく書類を触っているので、私の背中に書類やクリアファイルの先がツンツンと当たる。不快に思いながら並んでいると、突然その女性がカタコトの日本語で、
「写真撮るとこありますか?」
と聞いてきた。ええーっ!?今から書類審査なのに、写真持ってないの?
と呆れたが、「わからない」と答えると、サッと列を抜けてどこかへ行ってしまった。
書類審査を終え、次の指紋採取の列に並ぶ。
ふと後ろを見ると、1人挟んだ後ろに、さっきのツンツン女性が並んでおり、その後方に写真機ブースが見えたので、指をさして教えると、撮ってきた写真を見せながら
「あり、がっと、あり、がっと」
とお礼を言われた。
私は酷暑の中、見せられないほど醜い写真を撮ったのだが、領事部にもしっかり写真機ブースはあった。
そういえばYOSHIKI先生も面接前に撮ったと言っていた。
書類審査では1箇所間違いを指摘され、訂正してもらった。
指紋ではうまく採取されず「ワンモア」と言われ、2回採った。
2つ合わせても1分足らずで終わる工程に、1時間かかった。
そして最後の関門、面接の列に並んだ。