末は博士か大臣か ~令和3年ver~
今日も、こんにちは!
ゆきち先生です。
前回のブログ「改めて自己紹介」では私の本職についてお話しました。
そこで、今回は世の中の職業について考えてみたいと思います!
「あなたの仕事は何ですか?」
「あなたは将来どのような仕事がしたいですか?」
1. なりたい職業ランキング
では、まずはメディアでも取り上げられる「なりたい職業ランキング」を見て見ましょう!
1)日本FP協会の調査
応募期間は2020年の間なので、約1年前のデータにはなりますね。
また、応募してくれた方々の傾向は分からないため、「これが絶対の結果だ!」とは言えないのですが、参考にしてみましょう。
男の子では、やはりスポーツ選手が人気のようです。
他にも、お医者さんや流行りのユーチューバーがランクインしていますね。
その中でも、個人的には会社員・事務員が4位に食い込んでいるのに驚きました!
それだけ、会社員という仕事が小学生にとって身近になったということでしょうか。
一方、女の子では、薬剤師・看護師・保育士などの資格要件が求められる職業が人気のようです。
近年ではジェンダーレスが当たり前になってきましたね。
ですので、職業に関してもジェンダーは加味しない風潮が強まってきています。
ですが、小学生ぐらいの年齢では、やはり「憧れ」に差異は見られるようですね。
2) 株式会社クラレの調査
株式会社クラレの調査では、人気の職業を上位20位まで公開しています。
今回は10位までをご紹介しますね。
興味のある方は、クラレさんのサイトを確認してみてください。
(ココナラは外部のリンクを貼れないようです...すみません)
クラレさんの調査でも、やはり男の子ではスポーツ選手、女の子では看護師・保育士が人気ですね!
その他、順位こそFP協会の結果と異なりますが、選ばれている職業に大差はないように見えます。
3)親の「就かせたい」職業ランキング
実は、株式会社クラレさん、2000人の親を対象に非常に面白い調査も行っています。
それが、男の子・女の子の親が「就かせたい」職業についてです!
これは面白そうですよね。
では、さっそく結果を確認しましょう。
いかがでしょうか。
男の子の親では、「公務員」が数年にわたって支持を得ているようです。
安定志向の表れでしょうか。
それとも、下手な企業に入るよりも公務員なら間違いない、ということでしょうか。
たしかに、「我が子に安定した人生を歩んでほしい」という気持ちは分かる気がします。
一方、女の子の親では、「看護師」が長年の支持を集めています。
こちらは、「手に職を付けてほしい」ということでしょうか。
もしくは、女性の社会進出が目覚ましい昨今で、キャリアを見通せるためでしょうか。
いずれにせよ、大人は現実を見ているのでしょうね。。。
2. 末は博士か大臣か
みなさんは「末は博士か大臣か」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
言葉の意味自体は文字通りなのですが、一般的には子どもの将来に期待して使われる言葉のようです。
「我が子が将来、博士か大臣になってくれたらうれしい」
「我が子なら、博士や大臣になれるのではないか」
子どもを溺愛する方々の、そんな声が聞こえてくる気がします。
少々話は逸れますが、「子どもへ期待すること」や「肯定的な関わりをもつこと」は子どもがアクティブにアグレッシブに活動してより良く成長を重ねるためには大切です。
この話については、今後別のブログでお話できたらと思います。
しかし、そんな期待に胸を膨らませる言葉も、最近ではめっきり聞かなくなりました。
ちまたでは、連日メディアで報道される大臣(政治家)の大変な姿、そして少子化に伴う学校教育の衰退から、「大臣」や「博士」には魅力がなくなってしまったのだろうと言われています。
とはいえ、先ほどの「親が就かせたい職業ランキング」をご覧ください。
男の子の親が「就かせたい」職業の中に、「研究者」が含まれています。
(女の子の親から人気がないのが残念ですが...)
私自身は教育学の研究者が生業ですので、この結果は非常に嬉しく思います。
では、令和3年の「研究者(博士・大学教員)」の実態はどうなっているのでしょうか。
3. 研究者・博士・大学教員のリアル
はい、ということで、研究者・博士・大学教員(以下:研究者とする)のリアルはどうなっているのか、ちょっとばかし覗いてみましょう!
1)研究者になるまでのキャリア
まずは、「研究者」と呼ばれる人たちがどのように誕生しているのかを確認しましょう。ちなみに、ここで言う研究者とは、あくまで職業としての研究者を指します。
〔研究者までのルート〕
① 4年制の大学を卒業する
② 大学院の修士課程を修了する(修士号取得)
③ 大学院の博士課程を修了する(博士号取得)
④ ポストドクター(通称:ポスドク)として教授らの手伝いをする(下積み)
⑤ 助手に採用されて研究のサポートをする(下積み継続中)
⑥ 助教に就任して自身の研究(室)をスタートさせる(こっからが大学の先生)
⑦ 講師→准教授→教授とランクアップしていく
これが、「研究者」として食べていく際の王道ルートになります。
ちなみに、大学院の修士課程は2年間、博士課程は3年間かかります。
しかも、これは最短であって、修士論文や博士論文が受理されなければいつまでも大学院を出られません。
そのため、最短で博士号を取得したとしても、その時には27歳になっており、そこからポスドクや助手が始まるので、30歳になっても安定した職に就けない方が多数存在しています。
これを聞くと、なんだかダークサイドを感じますよね...笑
大学院へ進学をお考えの際には、あなたに合った大学院を選んでください。
また、大学院の先に何を目指すのかによって大学院の選び方が大きく変わります。
もし興味のある方は、一度ご相談ください。
(ご購入の前でも、ご相談いただけます)
ですが、研究には妙な魅力(もはや魔力)があるので、なんだかんだ続けてしまう自分がいます。
不思議なものです。
2)大学の先生(助教)に採用される方法
さて、では大学の先生にはどうやったらなれるのでしょうか。
すでにご紹介しましたが、大学の先生というポジションは「助教」として大学に採用されることから始まります。
では、どうやったら助教になれるのでしょうか。
実は、ここは学問領域によって若干のちがいがあります。
例えば、教育学と理工学では助教になる手順の種類がちがうことがあります。
私のサービスのひとつに、「大学の先生になる方法」があります。
すでにご購入くださった方に対しては、その方の専門分野やキャリアに合わせてオーダーメイドの就職プランをご提案させていただいています。
https://coconala.com/services/1915882
ありがたいことに、「助教になれた!」「講師になれた!」「非常勤を取れた!」といった声を多くいただきます。
興味のある方は、一度ご相談ください。
(ご購入前でも、ご相談いただけます)
4. 今日のまとめ
いかがだったでしょうか。
このブログでは、研究者・博士・大学教員について触りだけお話しました。
私は、自分が大学院を修了して現職の助教をしていますが、つくづく就職のテクニックや細かな情報は必要だなと痛感しています。
もちろん、就職ですので「運」の要素も関係ありますが、一般的な企業の就職とは状況が異なります。
それでも、いまだに「研究者」という職業のカッコよさや魅力は唯一無二のものだと感じています。
研究者・博士・大学の先生になりたいあなた!
ぜひ、一緒に目指しましょう!
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