「普通ならやらない」ことができる人 〜祝・日本新記録
大阪国際女子マラソンをTVで観戦しました。
午前中に、日課の朝勉強と散歩(時々ジョグ)や買い物などの用事を済ませ、家でお昼を食べながらのんびり中継を観戦。
スポーツは、私自身がやるのも・観るのも・指導するのも好きな、体育会系保育士のyukichi. です。
日曜日に行われた、パリ五輪出場権の最後の1枠を賭けた戦い。そこで見事19年ぶりに日本記録を塗り替えた前田穂南選手。本当に強くて素晴らしい走りでした。
「普通ならやらない」と誰もが思うことをやってのける人が、新しい時代を切り開くのだなと思いました。
①「ペースメーカーが外れた30㎞からが勝負」と、誰もが思っていたのでは?
おそらく、私も含めた誰もがそう思っていたでしょう。
きっと他の選手もペースメーカーも解説者も観客も。他のコーチやチーム関係者も視聴者も。30㎞を過ぎるまで集団は動かない、と。
たった1枠しかない勝負の世界。五輪出場の切符がかかっている。
制限タイムを切って日本人トップでゴールすることが求められ、しかもこの大阪だけで決まる訳ではない。3月の名古屋の結果によっては覆るかもしれない。
そしてペースメーカーは実力者ばかりの錚々たる顔ぶれ。
セオリーでいえば、30㎞まではペースメーカーに引っ張ってもらい、いかに体力温存しながらついていけるか・余力のある者がそのあとどこかで勝負を仕掛けるだろう、と。
ところが、前田選手は中間地点21㎞すぎで飛び出し、ペースメーカーを置き去りにして先頭で独走しました。
ペースメーカーを務めていた人たちもビックリしたでしょうね。ちゃんと設定タイムで引っ張り、決して遅くはないペースでいい仕事をしていたのに。
予想外というか、ある意味「普通ならやらない」とみんなが思っているところで早めに出た勇気、意表をついた大胆な作戦のように思えました。
②「風穴を開けた」「歴史が動いた」という表現
解説席のレジェンドたちも、終盤は色んな表現の仕方でコメントされていましたね。
19年ぶりの日本記録更新に、見ていたみんなが手に汗握りワクワクしていたと思います。途中で海外の選手に抜かれはしましたが、粘って粘って簡単には離されない。
そして、日本新記録でゴール。
レース前に、目標は「アレ」と明言していなかったけれど、やはりアレとは日本記録更新のことだったんですね。他の選手たちとは、目指しているレベルが違ったようです。
制限タイムとか、日本人トップとか、名古屋との駆け引きとか五輪の選考条件は、このタイムでゴールできればおのずと全てがクリアになる。選考する立場の人たちに迷う余地を与えないほどの走りをすればいい。
それほど、練習の仕上がりに自信があったのでしょう。
本当に、観ていておもしろかった!
3月の名古屋ではこれを上回らなくてはいけないので、そこに合わせてくる選手たちには相当なプレッシャーになるでしょう。序盤からハイペースでいくしかないですもんね。これも楽しみです。
③まとめ 〜挑戦することに悔いは残らない
人生の終盤に後悔することは「やらなかったこと」だといいます。「やって失敗したこと」ではないのです。
失敗することは、多くを学べることでもある。
やっておけばよかった、あの時できたのに、したいと思っていたのに、なんでやらなかったんだろう?などと、死ぬ間際にあれこれ思うことは出来れば避けたい。
健康な身体と精神がいつまで続くのかも、自分でも医者でも神様にも誰にもわからないし。今日が残りの人生で一番若いから。
自分で「ココで今やるんだ!」と決めて挑戦することは、結果がどうであれ、あまり後悔しないそうですよ。
私も、型にハマらず自分の心に正直に行動していきたいものです。他人や世間の目なんて関係ないもん。(迷惑かけていいって意味じゃないですよ。社会の役には立ちたいですし。)
それに、私がどう生きていくかなんて、家族以外きっと誰も興味はない(笑)。自分の人生は、自己満足できればそれでいいのです。
よっぽどの有名人とかなら別の話ですが、一般人の日々の行動なんて、ほんとに誰も見てないし気にしてない。
「ああはなりたくない」みたいな恥ずべき行為などでなければ、何に挑戦したっていいと思います。努力で無駄になることも、きっとない。
よし、また何かにチャレンジしよう。新たな試みをしていこう。
と思えた日でした。
改めて、日本記録更新おめでとうございます!
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