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腐れトマト野郎の悲劇

とある休日の午前中。
ホムセンで買いたいものがあって、夫と2人で車に乗り込もうとした時。

夫:「。。。。。。くっっさ!!!」
車のドアを開けると、ものすんごい異臭がした。
酸っぱいというか、腐った臭い??? ナニコレ、トマト臭??

私にはすぐに、ハッと心当たりが浮かんだ。
こないだバドミントンに行った時、畑をやっているおっちゃんにトマトを頂いたんだった。いつも色んな野菜をくれて、持ち帰り用の袋までつけてくださる、優しいオジサマ。

その日もらったトマトが、きっと1つ転がり落ちて後部座席の下に落ちていたんだろう。
えーーーと、何日前?? 。。。4日前の話だ!

車は毎日乗るわけではない。私も夫も、バイクかチャリ通勤だから。
4日間、車内に放置され続けたトマト。
しかも、私が後部座席のシートを動かしたもんだから、半分ほど挟まって潰れて、汁も種もベットリ溢れてシート下についている。オーマイガッッ!!

自分で買ったのなら、3個入りとか5個入りとか数を覚えているだろうけど、いただき物だから。食べたけれど1個ぐらい落としてなくなってても気づかなかったのね。いやもう、ショックすぎる。まさに悲劇。

この季節の車内。
放置されれば、人間なら数時間で命を失うレベルの灼熱温度。うちはカーポートをつけていないので青空駐車だし、生身のトマトが4日間も生き延びられるわけがない。

夫:「シンジラレナイ。。。。。」
と、呆れ顔の夫。
しかし、怒ることなく小袋でトマトを処理し、雑巾を濡らして何度もシート下を拭いて掃除してくれた。
まじ、優しい。神なの?この人。 ありがとう!

掃除後はファブリーズもふりかけまくって、備長炭の消臭剤も置く。それでもトマト臭は簡単には取れてくれない。
ホムセンの道中も、窓全開の車内で
夫:「トマト臭い…。俺、トマト好きやのに、今日から嫌いになりそうやわ。」
と呟く。ほんま、ごめんなさい。

夫:「もう、今日いちにち、お前のあだ名を【腐れトマト野郎】と呼ぶ刑に処する!【イカれトマトぽんち】がいいか?もうどっちでもええわ。選ばしたるわ。」
私:「えーーーーと、じゃ、腐れのほうでお願いします。」

こうして、私はこの日【腐れトマト野郎】の名を、甘んじて受けました。
しゃーない。悪いのは私だもの。掃除も夫がしてくれたし。神様・夫様ですから。
いちにち呼ばれ続けると、なんだかカワイイ名前のような気もしてきたから不思議。

よっ!腐れトマト野郎の旦那、優しいね!トマトの神だね。すみませんね、しばらくトマトは夕食に出さないでおきますね。
以上、私の真夏の失敗談でした。
おしまい。

※今回は事情が事情なだけに、イメージ画像や写真は一切ございません。

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