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【ワーホリ日記:Day37】ワーホリ、初めての仕事

9月25日(水)

今日は、まちにまった仕事の日。仕事に行くのにこんなに楽しみなんて、珍しすぎる。

12時集合だったのだが、余裕をもってでたら11時半にはついてしまった。久しぶりにやってきたハイストリートケンジントン。変わらない雰囲気もあり、店が変わっている場所もあり、時の流れを感じる。そして、前バイトしていたJapan House Londonへ。

Japan Houseのグラウンドフロア

お仕事を依頼してくださった女性とほかのスタッフの人と合流し、搬入口からイベントグッズを運び入れる。今回は、ケータリングのお手伝いがメインなので、食品やドリンクをたくさん運び入れた。

ロンドンに降り立った日も感じたが、匂いってとても記憶と感覚をよみがえらせるもの。特定の香りをかぐと、ある記憶やことがらが思い出される現象のことをプルースト効果というらしいが、本当にこれを実感する。それは、いい匂いではなくても起こる。何気ない裏動線の、床掃除のクリーナーとレストランのフードの匂いが混ざったような、そんな匂い。バイトをしていた時の感情がふっと蘇ってきていとエモし。

本日の仕事内容は、クローク係とフードサービング。準備では和風の寿司や焼き鳥などのフィンガーフードをお皿に盛りつけたり、クロークでお荷物やコートをお預かりしする。そしてフードサービングの時間になったら、ホール内で食器を下げたり、フードをお客さんに進めたりするお手伝いをした。

ここで、私は人生の伏線回収ってこういうところかもな、と思ったりした。それこそ10年前、大学に入学してすぐ、先輩の紹介で結婚式場でバイトをすることになった。結婚式場のバイトは、掃除から配膳、テーブルセット、ドリンクオーダー、カクテルづくり、お客様の案内、新郎新婦の両親への特別なケア、そしてクロークまで、サービス業の全部を網羅しているといってもいいような仕事内容であった。よくこんなハードル高いバイトを、初バイトで選んだものだ。しかし、大変なだけあって10年前の当時で時給は1200円。大変ながらも、稼げるバイトだったと思う。

今回のクローク係では、結婚式場の経験からスムーズに引き取り&引き渡しできるノウハウを一緒に働いた方と実践。体を動かすと、頭が思い出すのは不思議なもの。札の番号とハンガーの番号を開始前にきちんと整頓しておく、コートや鞄の丁寧に見える持ち方、スカーフのかけ方、など今まで忘れかけていた所作が一気に思い出された。フードの面でも、トレンチの持ち方やグラス、食器の下げ方など、やってみると思い出すスキルが沢山出てくる。

今までやっていたことに、無駄なことはないんだよ、っていうのはたぶんこういうこと。おかげで、自分から動くことができ、イベント進行の助けになれたと思っている。17時半には終了し解散。本日のお給料£90。あの仕事量で、日本円にしたら2万円くらいになるなんて信じられない。

あと、よかったのは人とのつながりができたこと。Japan Houseで働いているイベントマネージャーの女性ともLinkedinでつながって、仕事の相談もできた。久しぶりに、Productive day だった。


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