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フェミニズムの大先輩、ルイーズ・ファランクを聴こう。 のための日 #11

今日にぴったりな、今日のための音楽を紹介

ルイーズ・ファランク(1804–1875) /    三重奏 作品45

このあいだ、70年代に活躍したフェミニストたちのドキュメンタリーを観た。わたしは知らないことが多くて、出来上がった環境にほとんど違和感を抱くことなく生きているなあと、とにかくいろんな気持ちになった。まったく新しいものを生み出すためにいつもフレッシュな気持ちでいることや、自分の信念に頑固で粘り強くいるオトナたちはかっこいい。心がどきどきした。わたしも何かのジャッチに怯えずに戦おう。
ということで、フェミニズムの大先輩の音楽を聴いてみる(わたしが勝手にそう呼んでいるだけで、この言動に責任はとれない)あくまで自分の世界のはなし

フェミニズム大先輩、ルイーズ・ファランクを聴こう
ファランクはもしかしたら、大編成とかの有名な曲がほとんどないのでよく知らない人が多いかもしれない。でもわたしは、この三重奏がとにかく好きだ。フルートとチェロとピアノのためのトリオになっている。
彼女はフランスの作曲家で、同世代にはショパンやリスト、メンデルスゾーンなどがいる。この素晴らしきロマン派時代の真ん中で、パリ音楽院にて女性として初めての教鞭をとった。しかし優秀だったにも関わらず男性教授とは対等の給料がもらえず、そのことを長いあいだ訴え続けたそう。この時代に女性が作曲家として生計を立てるというのはものすごく大変なことだったはず。

さて、三重奏のはなし。聴いてみるとわかるけれど、男性にはこんな響は表現できないんじゃないかな?と思うような部分がたくさんある。夫がフルート奏者だったこともあってか、楽器の特性をしっかりと生かしたアンサンブルが心地よい(よくその楽器をよく知らない作曲家の曲なんかは、音の飛躍が不自然だったり他の楽器との相性が悪かったりと、どうしてもわかってしまうものである)
ロマン派の作曲家であるが、曲の構成やリズムの雰囲気は古典派に傾向がある。古楽の研究をしていたそう。そのふたつがうまくマッチしているあたりがしっとりとしたこの曲の美しさにつながっている。



ところでフェミニズムの反対はマスキュズムっていうらしい。なんでもかんでも名前がついていて、世の中ってほんとうにたいへんだ

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