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【読書記録#28】 日韓併合を生きた15人の証言「よき関係」のあったことをなぜ語らないのか呉善花

<2023年4月4日にインスタに投稿したものをシェアしています>

韓国、済州島出身の呉善花氏は、幼い頃、母親に日本人はいつも優しかったなど、良い話をよく聞いていたが、学生時代に反日教育を受け、一時は反日に傾倒していた。しかし、のちに日本での留学を経て1988年に帰化。韓国系日本人として、韓国に対して厳しい評論をされる貴重な存在である。そのため、日本に帰化後、韓国への入国が一度目は一時入国拒否、二度目は完全入国拒否されている方でもある。

本書は、その当時韓国に住んでいた日本人と韓国人へ、日韓併合の時代の生活や日本人、韓国人との関わりなどについてインタビューの内容や、歴史認識の違いの根底にあるもの、併合前と併合後の写真などが掲載されている。

そこには、反日教育で言われているようなことはなく、学校の恩師に会いにわざわざ日本へ行ったり、同窓会をしたり、併合の時代を生きた高齢の方々に親日が多いと言われていることがよくわかるような内容だった。戦後の反日教育の歴史教育の内容と実際のところのギャップに驚く。

例えば、強制連行なんてしたら、地元民は黙っていないという証言は、済州島に住む高齢の女性が、そんなことがあったら、ここの男たちが黙っていないと強制連行を否定されていた動画を思い出した。 

そんな親日の方々も、今では多くの方が鬼籍に入られ、インタビュー当時の時点で既に、呉氏はもっと早くすればよかったと悔やまれていた。

自虐史観から脱却できていない方に是非お勧めしたい一冊。

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