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39. ヒンドゥー教のお祭り@ダッカ

バングラデシュは人口の約90%がイスラム教徒です。ですが、イスラム教以外の祝日があったり、お祝い事をしたりします。

10月初めの今週はDurga Pujaというヒンドゥー教のお祭りがあります。お隣のインドでは1週間ほど休みが続き、街中がお祭り騒ぎなんだそうです。

バングラデシュのオフィスでは、10月5日の1日しかこのお祭りに際しての休みがありません。ですが、昨日(10月1日)から街のところどころがライトで装飾されたり、お祭りが行われています。

ちょっと日本のクリスマスシーズンみたい!?

今日はオフィスの後に同僚の方とオフィスの近くにある2つのお祭りに行ってきました!

どちらとも日本の夏祭りの縁日と近いものを感じました。ところどころにスナックやお菓子を売っている出店が並んでいて、中には射的みたいなブースもありました。

このようなストールが並んでいます


お祭り会場の一番メインは音楽がガンガンにかかっているダンスホール?ステージ?みたいなものでした。すごい派手な色のライトとスモークが用意されていて、不思議な空間でした。

画像からは爆音で流れている音楽が伝わらないのが残念


ステージの真ん中にはヒンドゥー教の女神のドゥルガー神の像がありました。このドゥルガー神の小さい像はお祭りの出店でも沢山売られていました。

色鮮やか!

このお祭りを通して、バングラデシュは様々な宗教の文化を楽しんでいるんだなあ、と感じました。

このお祭りはヒンドゥー教のものですが、おそらくこのお祭りを楽しんでいる人が全員ヒンドゥー教徒ではないです。私、そして一緒に行った同僚は少なくとも違うし、実際にオフィスで「今度Durga Pujaのお祭りに行こ~~!」って多くの人が言っていますが、そのほとんどの方がイスラム教徒です。

イスラム教とヒンドゥー教は多くの点において違います。まず、イスラム教は一神教ですが、ヒンドゥー教は多神教。イスラム教は偶像崇拝が禁止されていますが、ヒンドゥー教の家の中には沢山の神様の絵や像が飾られています。今回のお祭りでもドゥルガー神の像がいたるところにありました。

でも、毎年このお祭りは開催され、多くのイスラム教徒が楽しんでいる。自分が信じているものとは違うけど。

あとちなみに、私これ知った時にびっくりしたんですが、バングラではクリスマスは祝日なんだそうです。また、仏教関連の祝日もあるんだそう。

よく、「日本人は宗教を信じていないのにクリスマスを祝って、お寺と神社に行って、最近はイースターも祝って不思議だよね」って話を聞きます。だけど、宗教色の強い国でも他の宗教行事祝ってるじゃん、って思いました。

あまり宗教となじみがない自分にとって、「信仰心の強い人って他の宗教に対してどう思っているのか」というのがよくわからないです。なので、バングラに来る前は、ある宗教を信じている人の前でほかの宗教の話をしたり、他の宗教で信じられていることを話すのは一種のタブーに近いのかな、と勝手に思っていました。でも、バングラに来てから、「他の宗教」って「他の国の文化」に近いのかなって。例えば、こっちの人は手で食べるけど、日本ではお箸を使う。文化が違うけど、その文化の違いに対して「ありえない!!もう無理!!嫌い!!」とはあんまりならない(中にはそういう人もいるかもしれないですが)。

イスラム教のイメージが強いバングラだけど、他の宗教の文化も尊重して、かつ楽しんでいる感じがして、もっとこの国が好きになりました。


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