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雪よもぎ
2022年4月14日 02:06
懐かしい音に足を止めた胸の底に落ちる雨音「君の側に」と手を伸ばして無垢の花を手折る雷鳴折れた茎から始まるの今、生まれ変わりの咆哮が彩る祝福の宴呼び覚まして あなたの横顔を追いかけた日々が叩きつけて 私の心臓を震わせた指が刻んだリズムは この夜に降り注ぐ手放した涙をほどくように新しい杖で円を描いた腹の底で溜まる騒音「君のように」と目を逸らして冬の雲を払う黎明