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#50 狼とドーベルマン

~サラリーマンと中小企業経営者のメンタリティ~

昨年の秋頃からとにかく100本の記事を書くと決めてスタートし,今回で折り返し地点の50回目まで来ました。一応,100本のタイトルとスケルトンは最初にマインドマップで作成しておき,毎回乱数メーカーで出た番号のネタを1000字程度で書く,ということを楽しみながらやっています(ここのところコロナで,そのルールを外して若干書きたいことを書いておりますが)。

記念すべき50回目の今回のテーマは「犬の話」です。身近な存在である犬は比喩的に用いられると「会社の犬,犬死に,狡兎死して走狗烹らる」など,あまりいい使われ方をしないような気がします。そんな「犬の話」を,先日(2020/5/15)配信したYouTube「ぶっちゃけ本音トーク」の中でも取り上げてみました。

どんな話題だったのかというと,組織人は飼い犬であり組織の中で血統書付きのドーベルマンを目指す中小企業経営者は野良犬みたいなもので狼を目指す,というようなものでした。これは正味な話,会社員を飼い犬,経営者を野良犬と,かなり乱暴な表現をしているで,炎上も心配しつつの配信だったのです。

ところがその回のYouTubeは予想を上回る好反応で,自分でも少々驚きました。いろいろ分析してみるに,どうやら「中小企業診断士」とタイトルに入っていると視聴回数が伸びる傾向にあるようで,そこに視聴者は反応したようです。基本的に私は,「中小企業診断士」をあまり前面に出していないのですが,まま,ここは素直に喜んでおきます。

閑話休題,自分自身がサラリーマンと経営者の両方を経験したところからも,また今の仕事では企業研修で会社員の方とコンサルティングで経営者の方とお会いしている心象からも,両者には決定的な違いがあると感じています。それは何かというと,「枠に生きる感覚」「軸に生きる感覚」の違いなのではないかと思います。つまり,シンパシーを感じるところ,心理的安全性を確保できるところ,もっと端的に言えば自分の人生の拠り所,が「枠」なのか「軸」なのかという違いです。枠とは外界から身を守るシェルターのようなものであり,軸とは外界の吹きすさむ風にも折れない支柱のようなもの,という気がします。

人生の達人はきっと,臨機応変に「枠」と「軸」を使い分けるのでしょう。自分はそこまで起用でないので,7年に一度程度,「枠」と「軸」を大転換をすることで54年間を生きてきたような気がしています。

〔こありん先生チャンネル〕YouTube配信しています@(・●・)@

#ビジネス #エッセイ #経営者 #コンサルティング #生き方 #枠と軸

正しいことより「適切なこと」に重きをおく,プラグマティックな実践主義コンサルタントです。経営の鬼門はヒトとカネ,理屈ではなく現実を好転させることをモットーとしています。 お問い合わせは,https://prop-fc.com/mail/mail.html