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easy poem

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簡単な詩を掲載。自由に。詩誌に投稿はしないだろう詩、のちのち推敲して投稿するかもしれない詩。
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2022年9月の記事一覧

easy poem「快晴の下で」

easy poem「快晴の下で」

空を書くのは野暮ですが
善人にも悪人にも私にも
平等であるのは確かなのです
嫉妬という感情には
悲しみが含まれていることを
知っている人は快晴が嫌いです
揉め事が嫌いな人は
雲が消えてゆく過程を知り尽くし
足が速くて逃げるのが上手です
自己満足の優しさは
人を傷つけていることを
少しだけ知っていて
優しいねって言われる事に
誇りをもち青空を抱いて
今日も人に優しくします

善人も悪人も好きです

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easy poem「みのむし」

easy poem「みのむし」

家系図が
愛の結晶の羅列だとしたら
私は並びたくない

孤独の本当の意味を
知らないけれど
大きな森に守られた
みのむしみたいに
ぶらぶら
ぶら下がり
孤独を味わっている

役所はいつも面倒で
みのむしなんて許されない
森に立つ一本一本の
木の名称を調べ尽くす
全ての星に
星座があるのか
わからないのに

疎遠になった親戚の
遺産相続は放棄します
戸籍謄本を買います
次は事実婚がいい
#日記 #詩

easy poem「秋雨」

easy poem「秋雨」

雰囲気、

粘着質な秋の雨
五月に捻挫した右足首を
かばっていた左足の甲の方が
しくしく痛む

想定外、

スーパーに入ると
眼鏡が曇る
レジ係は年中
冷え対策をかかさない
節電で暗い店内は
すいている
惣菜とお弁当は
お昼を過ぎたのに
もう30%割引のシールが
貼られている
チェッカーリーダーの
山岡さんが
品出しをしているのを
はじめて見た
山岡さんは愛想が良くて
手際が良いから
山岡さんにお

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