拳 / 小さな頑張りと大きな無礼
何かを守るために君のこぶしはあるのかい
そうかもしれないね
やさしさを差し出すために君のこぶしはあるのかい
もちろんそうだよ
それならば
それならばだよ
ダメだとわかっていても
君の拳を正当化しようじゃないか
何かを守るためにぶんぶん振り回した拳なら
それは君にとっての正義だろ
小さな頑張りにやさしさを差し出す拳は
間違いなく正義だからさ
それでもやっぱり
大きな無礼に君の正義で拳をあげるのは
それはやっぱり
この世界では許されないことだから
それはやっぱりね
そうだね
そうだと思う
だからその覚悟はできている
小学生のころ、静かな姉のことを泣かす上級生がいた。そんな上級生にわたしは拳をぶんぶんふりまわした。怒られた・・・。オトナ、というヒトたちによってたかってワタシは怒られた。姉を泣かした男のこたちは怒られるワタシをみて、べっと舌を出した。
怒られ終わったあと周りの女のこたちがワタシにやさしくしてくれた
家へ帰ったら体裁をこよなく愛する我が母に
これでもか!というぐらいに怒られた
そして家からしめだされた
ワタシの拳は
ワタシの正義のためにある
ワタシの拳は
大きな無礼に立ち向かうためにある
けれど
この世界は
何が正しくて
何が無礼か
それは拳ではなくペンを持って戦う決まりになっている
だからワタシは拳をあげる覚悟はできている
と、小学生のときに学んだ気がする
だからワタシは今
ペンを高々にあげ
拳を振りかざす
◻︎何が正しくて何がそうでないのか?大人というヒトになっても分からないものですね。ただ、自分のなかでの正しさは しっかり と持っています、頑固と言われるぐらいに。けれど、やはり誰かを傷つけることは・・・ね。自分を貫いて満足なのは自分だけ。誰かを傷つけるとワタシを大切に思ってくれているヒトも傷ついてしまう。それならば、ワタシは私を大切に思ってくれているヒトのためには拳を振りかざそう。いざというときは、振りかざすかもしれない。そうならないように、いつも ちょっとだけどんなことにも愛しさを忘れないようにします
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