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コロナ禍の錦3。夜の街のリアル

僕は名古屋市中区錦3丁目でオナベバーVenusを経営しています。

錦3丁目はこの地方きっての繁華街です。

僕は昔から「夜行性」でした(笑)

子供の頃から、夜が好きで、そして異常なまでの「寂しがりや」


だから、この街、この仕事が大好きです。

仕事柄、たくさんの方たちとお会いします。

決して値段が安くないエリアなので、世間から「成功者」と呼ばれている方々とお会いする機会も多くあります。きっと、この仕事をしてなければ一生お話が出来ないだろう方たちです。

様々な世界で活躍していらっしゃるお客様のお話を聞けるだけでとても勉強になります。これは、この仕事ならではの最大の魅力だと感じています。

ただし、僕らの仕事は生活の中での「娯楽」部分で、必要不可欠なものではありません。

なので、コロナ禍の今。

いち早く要請をかけられ、「なくていいモノ」のような扱いを受けます。

※1/22日現在も緊急事態宣言を受けて2/7日までの休業している真っ只中です。

薦められている新しい生活様式の真逆をいく夜の街=悪だというイメージ。

もちろん対策の徹底をして、休業要請があれば従っています。

コロナを一刻も早く鎮めたいのは僕たちも同じ気持ち。

だからこそ、この見えない敵に、国民が一緒に向かい、必要ならば「痛み」「我慢」を一緒にすべきだと思います。

昨年、稼ぎ時の12月もこの地区だけ一点集中の時短、休業要請がありました。

錦が休めば金山に名古屋駅に。飲みたい人は、やってるお店にいくだけです。

果たしてこの休業は「意味」があるのか?

休みながらも納得のいかない気持ちで過ごしました。その後しばらくして時短、休業要請は「愛知県内全域」に範囲が広がりました。

「そりゃそうだ。」

こちらも「リスク」を背負って休業しているからには、仕事を1日休む大きさを理解していただき、協力を「意味」のあるモノにして頂きたいと強く思います。

何かあるといつも切り離される「娯楽」の部分ですが、

人と人の繋がりは本当に要らないものなのでしょうか? オンライン飲み会では伝わらない「リアル」な人間関係が「店」にはあります。

そしてその、店が自分の「居場所」である人がいる事を忘れないで欲しい。

それは、僕の経営するオナベバーVenusでも当てはまります。

今Venusで働いてくれているメンバーは「自分らしく生きる場所」を掲げた求人募集を見て集まってくれたスタッフ達です。

それぞれに取り巻く環境も治療の有無も違いますが、

昼間の仕事を持っていても、言えない、満たされない、理解されない

「本当の自分」をVenusで着たい服、呼ばれたい名前、なりたい性別として働いてお金を稼ぐことで、心のバランスをとっている子がいます。

それが「夜の商売」でも「水商売」でも、

僕らにとっては、大切な「自分らしく生きる場所」です。

僕自身も、経営者として、LGBT当事者としても、この場所を守っていく想いでいます。

命が一番大事です。

水商売だけがしんどいとも思っていません。もっともっと大変な状況のお仕事もあると思います。

世界も日本も、みんな初めての「コロナ」対策ですから、

正解は誰にもわからないことは理解しています。完璧な得策もなくて当然です。ただ、一部だけしんどいこと。そして、真面目に協力している人が損をしている。と感じるような公平性に欠ける政策だけはやめて頂きたいです。

コロナは一生じゃない。かならず収束するでしょう。でも、生活は一生です。コロナ対策も目の前の暮らしも、「出来る事は全力で。」

コロナが収束した希望あるその後の暮らしの為に、自分の仕事、居場所も諦めずに守っていこう!



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