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ホルモン治療のデメリット。40歳FTM鈴木優希が今体験している副作用。

僕は性別を変更しているLGBTの中ではトランスジェンダー、性同一性障害、FTMである。

3週間に1回大学病院の泌尿器科を受診してホルモン治療をしてもらっている。

それとは別に3か月に1度血液内科に通う。

僕は多血症という副作用が出ている。

多血症とは、簡単に言うと「血液ドロドロ」のこと。

症状としては、血流障害が起こりやすくなるため、頭痛・めまい・耳鳴り。

放置すると、脳梗塞や心筋梗塞につながる可能性がある。

血液検査の結果が悪いと、瀉血といって「血を抜く」治療をまた1時間程かけて受ける。

男性ホルモン投与による副作用と付き合っていると、「男」の方が平均寿命が短いワケがわかってくる。こんなところだけ、「男」になっても・・・(涙)

それとは別に僕は喉が弱く今年もまた耳鼻咽喉科に入院した。

これにプラス呼吸器内科、念のためにの精神科も受診しているから、多い時は週に2回大学病院に通う日もある。

付き合った彼女たちには、「こんなに病院に通う人は初めて」と驚かれ、しまいには「おじいちゃん」と呼ばれる始末だ。病院も検査がある日は一日がかり。朝まで仕事の僕にはかなりキツイ。

これでも、主治医の先生には、ホルモン量が足りない(3週間に1度 エナルモンデポー125mg投与)と言われている。本当は量を増やしたいが、多血症が邪魔してそれが出来ないと。


人工的に「男」になっている僕の身体は確実に弱い。

全ての不調をホルモン治療のせいにしてはいけないと思うが、実際本当のところがどうなのかはわからない。

こんなに心強い専門家の先生方の万全のサポートを受けていても、

自分の求める「性別」を手にいれた事と引き換えに大きな何かを失ったように感じる時もある。

僕の場合はこんな状況だけど、副作用にはもちろん個人差がある。

僕のところのスタッフの子は、性別適合手術をしてホルモン投与をして僕と同じ状態だが、何一つ異常がなく元気そのもの。美容外科でホルモン注射をしてもらう以外は病院知らずだ。

同じ手術をしても、こんなにも違うモノかと僕も驚いた。


このように、性同一性障害のホルモン治療の副作用は人それぞれだが、僕もこうなってみて初めて向き合うしかないこととなった。

今の状況の治療を受けるには、僕が時間に自由な自営業だから可能な部分が大きい。

僕がもし「サラリーマン」だった場合、どうしていたんだろう。。と、

ふと、病院の待合室で思うことがある。

身体の不調に加えて、そこに、治療を受ける環境を整えなければならないストレスがもしプラスされたら、それはとても苦痛だと安易に推測できる。

副作用が出ればその治療は必然となる。「自分は大丈夫」と思わずに、「もしも」「万が一」のことを考えて治療に進む事を強く勧める。


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