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今の子たちがうらやましいや
午前中になんとなくテレビをつけながら片づけをしていると、子どもの将来の仕事をどう考えるかという話に。
あまりちゃんとは見ていなかったのですが、いろんな職業体験など紹介されていました。
大人でもよく知らない職業の現場に行けたり、大人でも楽しそうな体験があったり。
それを見て純粋に、うらやましいなぁ、と思ったんです。
私が子どもの頃は、世の中にどんな職業があるかを知る場はとても限定的だったように思う。
インターネットもなかったから、授業とか本とかテレビとか身近な大人からしか知る機会がなかった。
私が思春期を迎える頃にはバブルが崩壊して世間の勢いが落ちて、大人たちはひたすらに働いていた。
大学を卒業する頃には、就職氷河期の底を迎えていて周囲は半分あきらめムードだった。
大人たちがどんなふうに仕事を楽しみ真剣に向き合っているかを、世の中にはどんな幅広い仕事があるのかということを、もっと知っていたら。
私の就職活動や仕事人生は、変わっていただろうか。
とても若いときから起業したり、会社に所属しない生き方についてもっと知っていたら。
私はなにを深めていこうとしただろうか。
そういうことを考えるとね、もう自分のなかで落とし前をつけたはずだと思ってた気持ちが頭をもたげてくる。
私はもっと若い頃からひとつの道を鍛練しながら進むべきだったんじゃないのかって。
回り道をしちゃった私の人生は、ずいぶんと無駄な時間が多かったんじゃないのかって。
そんなことを今考えたって本当に仕方がないから、ブンブンと頭を振って前を向く。
今は、さまざまなアプリやSNSで、かつてはチャレンジするのが大変だったようなこと(……音楽をつくるとか映像をつくるとか、自分の作品を世間に知ってもらうこととか)に取り組んでみるハードルが下がってるのもいいねって思う。
ラジオで星野源さんも以前に言ってたよ。
アプリで若いうちから本格的な作曲にチャレンジしやすくてうらやましいってことを。
若い方からすれば、またおばちゃんがなんか言ってるわ~くらいの感じでしょうし、それでいいんですけどね。
私たちだって、前の世代からそう思われてることもあるでしょう。
時代はどんどん動いていく。
その真ん中にいると、恵まれてるなんてことに気づきにくいもんだよね。
今の時代だからこそ生きづらい部分だってあるだろうしね。
あぁそうか、「置かれた場所で咲きなさい」とはよく言ったものです。
私も、昔よりだいぶ生きやすくなったとはいえ、前を向くのが難しいようなときもあります。
「自分を許す」とは、一回決めたからずっとうまくいくってもんでもなく、その都度思い出すのが大切なのね。
今日はいつもに増してひとりごとっぽいけれど、こんなのもたまに許してくださいねということで。
また来週。
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