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【保育の場から】「寄り添う」ってどういうことなんだろう

ほいくるという保育者向けのサイトが、興味深いアンケート結果をまとめていました。

よく聞く言葉「寄り添う」。
確かに…それってどういうことなんだろう?
私は子どもに寄り添えているのでしょうか。
寄り添っているつもりだけど、それはひとりよがりなものではないだろうか。

アンケートのなかの皆さんの回答が前編後編ともによいので、ご興味おありでしたら見てみてください。

さて、「寄り添う」って、なんだ。

回答を見ていて自分の考えとして確認したのはやはり、子どもをよく観察したり話をよく聞いて、抱いている思いを受けとめるということ。
抱いている思いをジャッジせずに、まずは受けとめる。

そんな甘えたこと言って、とか
そんな弱っちいこと言って、とか
それは間違ってる、とか
否定的な言葉を返すのではなく
こんなふうに思ったんだね、と。

そのうえで、その思いを尊重しつつも現実と擦り合わせてどうしたらいいかを共に考えるとか。
話せない月齢の子なら、替わって話したり納得できるよう説明したり。
こちらが満たしてあげられる要望があるなら満たしたり……
みたいなことなんでしょうかね。

個人的な寄り添えたと思われるエピソードとしては……一応いくつかあるけれど…

初めて一時保育室を利用した2歳後半さんが「ママと一緒が良かった、ママとじゃないとごはん食べない」と泣いているので
「一緒がいいよね、でもママは必ず迎えに来るから大丈夫だよ。迎えに来るまでずっと一緒にいるからね。ごはんも本当に嫌なら食べなくてもいいよ」
と伝え続けたこと、かな。

そのうち「迎えに来るまで一緒になにする?」と言ってくれたので、お部屋のなかを探検してみようか、と遊びに気持ちを切り替えることができました。

ただまぁ、「私はいつも寄り添えている」と自信満々には言えないな。
それに、自信満々にならないようにしたいと思います。
人はみんなそれぞれに違う思いや要望を持っている。
本当にこの子にとってこのやり方でいいのかと、常に考えていたい。

当然、大人の都合が入り込んでくることだってあります。
いつも寄り添えているわけじゃないかもしれないけど。
寄り添いたいという気持ちを持って、それぞれのお子さんと向き合っていけたらいいなと思っています。

……このように書いて文章を締めようと思ったんだけど、書いてて思った。
「寄り添う」って、仕事で子どもたちに…てことばかりじゃなくて、自分の周りの大切な人たちにもしていきたいことですね。

わかってるつもり、とか
言わなくてもわかるでしょ、
じゃなくて。
子どもに対してできるなら、家族や友だちや同僚にもできるはず。
できているかしら……

大人だって、寄り添ってもらえたら、めちゃくちゃ嬉しいもんね。

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