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【保育の場から】遊びで時代の流れを感じる

40代前半の私。
仕事でかかわる子どもたちの遊び方を見て、ほほぅ…時代は変わった…と感じることがあります。

たとえば携帯電話。
携帯電話のおもちゃがあるという時点で時代の流れを感じるけれど、もちろんそれだけではない。
今働いている一時保育室には、パカパカ折り畳み式の携帯電話のおもちゃがあります。
すでにひとつ時代の古いおもちゃなんだけど、珍しいのか子どもたちには人気です。
見たことない形だろうに、感覚的に「これは電話だ」てわかるのもすごいけど。

耳に当てて2歳さんが
「あ、もしもし?はい、あ、はい~、そうなんですね。うん、今これからおやつ食べるところです、はい、はい~、じゃあまた~。…ピッ」
とか言ってるのを見ると楽しくてニヤニヤしてしまいます。

「今お仕事してたよ」とか言われて、おやつの報告するんだな…と、またニヤニヤしますが。

いや、脱線しました。
時代の流れを感じたのはこれじゃない。
あるとき、「電車の写真みる?」と聞かれたので「みせて」とお返事。
電車の本でも持ってくるのかと思ったら、「アイフォンでみせてあげるね」と、おもちゃのパカパカ携帯で「ピピピッ」とか押して「はい、○○線だよ」と架空の画面を見せてきたのです。

おぉ……そう来たか。まぁそうか。
きっとおうちでそうして電車の画像を見せてもらっているのでしょう。

小児科病棟で働いていたとき、2歳さんくらいでも、保護者の方から渡されたスマホやタブレットを器用にスクロールしながら画面を見ていて、驚いたものです。
文字が読めなくても、マークの形や場所で操作を覚えていることもあって、感心。

おままごと用のキッチンでも、コンロの回すところ(火をつけるあれはなんていうのか)がついているのですが、それを無視して「ピッ」と押したりしてるのを見ます。
確かに、最近はもう回さないよね、押すよね……

子どもたちの遊びには、時代の流れが如実に反映されるのだなぁ…と、当然なことをあらためてしみじみ体感したのでありました。

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