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あきらめなくて良かった
とても仲が良かった(と、私は思っていた)のに、4年余りの間、急にちょっと疎遠になっていた友達がいました。
きっかけはなんだったのか。
ちゃんとした理由は正直私にはよくわからなかった。
でもなんだか、返信が来ないことが何度かあったり
会いたくなさそうな様子があったりして。
最初は訳がわからなくて、いろいろ自分を振り返りました。
なにか嫌なこと言ってしまっただろうか。
実はずっとなにか我慢させていただろうか。
バタバタしていつもより連絡ができなかったから?
でも、それを聞くこともはばかられました。
気を遣わせるか返事がないか、という結果になるに違いない。
だったら聞くのはただの自己満足だな、と。
もしかしたら。
知る限りの本人の性格とかタイミングとか考えると、気持ちがしんどくなっているのかもしれない。
そうも考えました。
いろいろなちょっとした試みや想像の末に私は、彼女の誕生日とお正月だけ連絡することにしました。
あなたのことを気にかけている、ということだけ伝えたくて。
コロナ禍もあったし、そのまま完全に疎遠になるのはとても簡単なことでした。
でも私は彼女のことが好きだし一緒にいて楽しかった記憶しかないから、この先も友達でいたかった。
年2回の定期連絡を始めると、ちゃんと返事が来るようになりました。
2年くらい経つと、そっけなかった返事が、少しくだけた感じになってきました。
会おうとは言ってくれないしその気もなさそうだけど、ちょっとだけまた心を開いてくれているかも。
嬉しくなって、もっと年月が流れたらまた会える日が来るかもしれない、と思いました。
それが、その日は突然やってきた。
共通の懐かしい仲間たちと集まれそうな機会がたまたまあり、そういう場なら誘いやすいかもとダメ元で声をかけたところ、なんと来るという返答。
当日彼女は、なんにもなかったみたいな笑顔を見せてくれました。
疎遠だったときにどんな気持ちだったかは特に触れなかったけど、もうわからなくていいやと思えた。
彼女と話すのは相変わらずとても楽しいことでした。
ちょっとはギクシャクした時間が流れるかと少し緊張して臨んだけれど、全くそんな瞬間はありませんでした。
懐かしい仲間たちとも再会することができ、それはそれは久しぶりの楽しい夜になりました。
独身時代に一緒だった、キラキラした思い出。
夫といるのとはまたひと味違う、はしゃいでしまうような楽しさ。
帰宅後、彼女から連絡が。
誘ったことへのお礼と、また遊んでの言葉。
気持ちがしんどいかもしれない彼女に、どう関われば傷つけたり嫌がられたりせずにつながっていられるか。
そんなことを私なりに懸命に考えていた当時がよみがえって、ちょっと泣きそうになりました。
つながることをあきらめなくて、本当に良かった。
そして、そうしたいと思える友達がいることがありがたいなと思えた夜でした。
嬉しくて嬉しくて、ここにその気持ちを記しておきます。
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