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「何も知らないと何も愛せない」

【本の感想】


本をめくると、はじめにこう書いてあった。

他愛のないラブソングが年中流れているにもかかわらず、「愛について学ばなければならないことがある」と考えている人はほとんどいない。

愛するということ/フロム


愛を求めているのに、
愛がわからないまま

なんとなく大人になってしまった私は

迷わずこの本を抱え、レジに向かった。

去年の秋ごろ

「どうやったら人を好きになるの?教えて?」

と、皇居外苑の芝生でゴロゴロしている時に聞かれた時から、私もずっと悩んでいた。

頭に今までの自分の幼稚な恋愛ばかりが頭に浮かび、

参考になるような解答が出ず、
急に恥ずかしくなった。

そして「今までどんな恋愛をしてきたの?」と、

逆にその人に聞こうと思ったけど、
なんとなく、
ちょっとヤキモチをやきそうで、やめた。

この本では、男女間だけでなく、親子の愛までも幅広く扱う。

いろんな「愛の定義」が書いてあったけど

自分の事よりも、
何より仕事を優先しがちな人に

「人を愛するには、まずは自分を大切にする。という下準備が必要みたい。」

ということを

かなりの時間差で、解答したい。

この質問は、宙に浮いたままでもよかったんだけど、自分でも、どうしても解きたかったので。

いつか私もだれかを深く愛せるように、と。



【好きな言葉】

何も知らないものは、何も愛せない。

愛においては、ふたりがひとりになり、しかもふたりでありつづけるというパラドックスがおきる。

愛は何より与えることであり、もらうことではない。

誰かを愛するというのは、たんなる激しい感情ではない。それは決意であり、決断であり、約束である。

現代人は過去か未来に生き、現在に生きていない。

愛するには、勇気が必要だ。

一人でいられるようになることは、愛することができるようになるための必須条件である。


(自分を愛せず)もし他人しか愛せないとしたら、その人はまったく愛することができないのである。

むずかった…。笑

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