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「活字が苦手な私が、本に挑んでみた」
わたしは活字を読むのがすごく苦手。書くのもすごく下手っぴ。書き始めると、いつも「あなた、は?」「あなた、が?」の助詞(?)も、永遠に悩んでしまう。
ちなみに、日本生まれの日本育ちなはずなのに、一緒に飲んでいた海外の方に、「ニホンゴ オカシイ~!」と、日本語を教えてもらったほど。(本当に尊敬。)
そんなわたしが、なぜ本を読みはじめたかというと、優しい言葉をかけられる人になりたい、と思ったのが、きっかけだった。
自分は社会のだれの役にも立たない、なんて思ってしまっていた時も、いつも助けてくれていたのは、やっぱり周りの人。やさしい人からの、やさしい一言だった。
つらい時は「お酒でいったん忘却!ドロン!」という方法もすごく好きだけれど、(お酒のむと、ずっと笑っちゃうので楽しいよね。)
想いのつまった一言は、曇りはじめた気持ちを、いつも一気に晴らしてしまう。
そして、優しい言葉はお守りのように、心の中にずっと持ち続けれるので、なんだか前の自分より、ちょっぴり強くなれる。
今もこうやって、わたしが楽しく毎日が過ごせているのも、周りの人がくれた、やさしい言葉のおかげ。
なので「私もそんな言葉をかけてあげれる人になりたいなぁ~。」と思い、まずは本屋さんに足を運ぶようにした。
たくさんの本を前に、どんな本が良いのか、ちゃんと言葉も理解できるか、わからない事だらけだったし、スヤスヤと机のうえで、お昼寝ばかりしていた学生時代も、後悔したりしたけど、
「飛ばしながら読んでもええんよ。」って言ってくれた、国語の先生を思い出し、とりあえず一冊、手に取ってみた。
はじめは本当に先生の言葉通り(!)、ガンガンに飛ばし過ぎて、ストーリーも飛びまくり、登場したばかり主人公が、2秒くらいで突然知らない誰かと結ばれたし、
「私はただ、パラパラとページをめくる手の指の筋トレをしているのではないか!?」と自問自答した時もあったけど、
冊数を重ねるごとに、なんとか文字にも慣れてきて、色んな心の変化が私に起こった。
本は、わたしが悩んだとき、一緒に寄り添ってくれて、自分だけが世界で1人、孤独な存在じゃないっていうのを教えてくれた。
また、悲しみの裏にある、見栄っ張りな自分に気づかせてくれたり、
腹を立ててしまった時も、その怒りは本当に正しいのか、省みるべき相手は自分ではないか、という当たり前のことに気づかせてくれた。
難しい言葉を知らなくても、言葉で感情を整理する事は、
自分を少しでも知り、好きな自分に少しでも近づくための方法でもあったんだろうな、と思った。
わたしは、頭がかしこいわけでも、要領がよいわけでもない。
想像力が足らなくて、人を傷つけてしまう事も、今もたくさんあるし、変に自分をよく見せたくて、背伸びしちゃった事も、たくさん、たくさんある。
そういう情けない自分を受け入れ、過去にやってしまった出来事も、都合よく忘れず、振り返り、反省し、見直し、また反省し。
過去に流した涙は、同じ闇で苦しむ誰かの光へと変えれるよう。また過去に犯した自分の誤ちも、決して締め出さしてしまわぬよう。
少しずつ、学んで、少しずつ、成長できたらいいなぁ、と思った。
昨日より、今日の自分を少しでも好きになれるように。
また、少しでも、優しい思いやりのある人達に、近づけるように。
これからも本を読んでいけたらな、と思う。
あと文章も、少しでも上手になれるように、ここで練習していけたらいいな。
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