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「誰と出逢うか」で旅は全て変わる
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「印象に残っている旅ってどんな旅でしたか?」
多拠点生活を4年近くしているとよく聞かれる。
10年・20年
あるいは死ぬまで印象に残っている旅。
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年に数回あるかどうか。
人生の考え方が変わるターニングポイントとなる旅。
昨年は3拠点
今では多拠点生活でもトップクラスに来訪している佐渡島
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同い歳でもほんと、どう過ごすかで人生って全く異なるんだなと痛感させられた沖縄(コザ・名護)
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そして塩尻に拠点をもたなければ、間違いなく移住していた福島の12市町村。
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今年は何度も訪れていて、盲点の鹿児島だった。
会社員 × フルリモート ×アドレスホッパー
僕はアドレスホッパー。
月額定住サービスADDressを使って、北は北海道から南は沖縄まで、延べ37都道府県・110拠点で多拠点生活をしている。
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【ADDressとは?】
初月4,800円から始められる多拠点生活サービス。電気代やガス料金、水道代、ネット回線料金が含まれており、敷金・礼金・保証金などの初期費用も必要ない。拠点は、東京・大阪・北海道や神奈川県の鎌倉、静岡県南伊豆、鳥取、徳島、大分……と全国各所に300か所以上展開していて、都内に拠点が用意されている。これら各拠点の個室を自由に利用することができる。
家無しアドレスホッパーになって、もうすぐ4年半。
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ありがたいことに人の出会いは、コロナ前より段違いで増えている。
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コロナ前からフルリモート&会社員(人事)という肩書きをもちつつ、全国各地でいろんなプロジェクトを立ち上げたり、関わったりしているからだ。
そんな中2022年10月に長野県塩尻市にあるシェアハウス「宿場noie 坂勘 -sakakan -」に1つ拠点を構えて生活をしている。
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毎日が旅といっても過言ではなく、どこでも足を運んで生活ができる僕にとって人生の考え方が変わるターニングポイントとなる旅はハードルが高い。
一方でこのターニングポイント旅の特徴は非常にシンプルでたった2つだけ。
① 出逢う人の圧倒的な”好き”や”熱量”に触れていること
② そして、自分の感情が強烈に揺さぶられていること
「出逢う人の圧倒的な”好き”や”熱量”に触れていること」
どんなローカル・僻地であろうとも、必ずと言って良いほど、良い意味で狂人めいた偏愛の人がいる。
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ただ好きなだけではなく、好きと行動が伴い相乗効果を起こせる人だ。
人が自分の好きなこと・熱中していることを話す時に作り出す空気は多くの人を魅了する。
鹿児島でもたくさんの偏愛がいた。
谷口さん・原田さん
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「何があっても市比野の地域で活動していきたい」その熱量と行動力が本当に魅力的だった。お二人がなぜそこまでしてこの地域で取り組んでいるのか、次伺う時に聞いてみたいなと思う。お二人の熱量が、実際に市比野に住む人・外部から訪れる他の人に伝播して、この地で相乗効果が起こると、街の活気は一気にかわるだろうなと感じた。カッコ良い大人の代名詞みたいな方々だったなぁ。
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いちき串木野:早川さん / 薩摩川内:久保さん
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二人は業務時間外でもあるのに自分達の街の魅力を伝えるために来てくれた。なんでそこまでして魅力を伝えたいのか、よくしたいと思っているのか明確に言語化しているわけではなかったけど、つねにできる事を考えアクションをとろうとしている姿が素敵だった。
熱ある地元出身の公務員の存在があるかないかで、街の可能性は大きく変わると思っているので、二人の存在がある限り、鹿児島はもっと面白くなるだろうなと感じる。
田尾さん
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田尾さんの熱源はいったいどこにあるのか?そう思うくらい、自分の中の信念に突き進んでアクションをとっている。SOKO KAKAKAや今作ろうとしているゲストハウスもそう、普通の人なら決断をためらったり、やめたりする状況下であっても、田尾さんは行動をやめることはなかったし、最後はカタチにしている。同い年でここまで腹をくくって決断をすることに、僕は自分自身を変えたいと思う大きな動機となった。
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山下さん
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いつどこで挫けてもおかしくないと思うくらい、絶望的な状況下でも山下さんの熱量が途絶えることはないんだろうなと感じた。山下さんの根源は、自分ではなく困っている誰かなんだと。困っている島民をどうにかして解消できないのか。自分にできることはないのかと、圧倒的な行動力と想いをもとにカタチにしていく人だった。現状に満足せず、常に未来を見ている視点は、尊敬の眼差しだった。
「自分の感情が強烈に揺さぶられていること」
「俺にはできないなぁ。。。」
「俺とは全然ちがう!すごい!」
「自分はどうなんだろう。」
強烈な熱源に触れると、自分との内省が始まる。そして内省のトリガーに欠かせないのが、予定調和がないこと。
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良い意味で彼らにヨイショはない。自分のやりたいことに日々向き合い、語っている。
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どんなに困難な状況であっても自分の信念に従い、1歩1歩進めている。
いろんな経験をしているからこそ、どんな意見にも耳を傾けていて刺激を与えてくれる。時に、その人の取り組みに嫉妬したりよく思わなくて心無い事を起こす人もいてもだ。
他人と比較することではないが今回、まだまだ自分自身が未熟だなと感じる場面も多かった。
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「よく思われたい」「一目置かれたい」そんな承認欲求がちらついていた。
何かを成し遂げようとしている時に承認欲求はガソリンとなることがあるし、決して悪いものではない。
ただ、その承認欲求によって目的を見失わせることはナンセンスだ。
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ネガティブな話をしたいのではなく、強烈な出来事や出会いは、自分自身を内省させるきっかけとなり自分の成長につながっていく。
「はたして成長が必要なのか?」
「資本主義が作り出した思想に流されていないか?」
そう思うことはこれまで多々ある。
だけど成長したい理由は、自分が魅力的だと思う人にも有益な時間になるよう会話したいからだ。
与えてくれたものを返したい。ただそれだけ。
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ADDressの甑島A邸でもある
彼らの話を聞く中で自分は「覚悟」が必要だなと感じた。
この1年大きいなこともいくつかやったけど、結局のところ、自分のできる幅の中でやっていて、できるかわからないような未知のものに強くコミットして取り組んでいるわけではなかったなと。
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そもそも、「できるか」「できないか」の悩みで考えるレベルではなく
「なにが何でもやるんだ!」できなかったら、その時考えよう。
こう言って取り組んでいるか。この覚悟が最近の自分にはなかったなと痛感した。
ローカルで感じること
「何もない場所ですよ・・・」
全国各地訪れると、必ずと言ってよいほどこの言葉を聞く。
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一方でなんとかして魅力を作りPRを進める土地もある。
ただ魅力を説明しようとする人が、ほんとに行きたいと思っている場所なのか熱量を感じにくい場面が多い。単に口下手で伝わっていないのかもしれないが。
その土地に人が住んでいる限り、人が訪れる立派な理由となる。
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というのも、その土地に住む人がコンテンツだと、僕はこの多拠点生活で実感している。
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村民が立派な観光目的となっている。
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何もない塩尻に1600人以上が来場した。きっかけは人の熱量だ。
自分自身もそう。
47都道府県、なんなら海外でも自由に行ける身であるのに人生は短いんだから、何度も同じ場所に行くより、行ったことがない場所の方が行くべきでしょ!
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そう思う自分でも何度も訪れる場所は少なからず「人」が理由になっている。
「◯◯さんに会いたい」
「◯◯さんがお店を開いたからいくか!」
「◯◯さんと呑みたいな」
たとえ観光名所がなくても、その土地に人が住んでいる限り、訪れる理由は存在する。
もてなす・もてなされる関係ではなく、バカやって笑えるくらいの対等な友達関係。
お互いが無理なく心地よい関係こそが最も次に来る理由になってくる。
今回の鹿児島旅では、また会いたいと思う人ばかりだった。
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市比野・薩摩川内・いちき串木野・甑島、どこも観光地としての魅力がある。そして素敵な文化もある。
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だけど、それだけだったら僕は次訪れることはない。1回で十分お腹いっぱいになるから。
一方で、各地域であれだけ熱量高い人に出会ったら、次訪れない理由はないだろう。
また、その体現に対して、自分自身に覚悟が問われているのかなと感じる。
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今自分が腰を据えて各地域で取り組んでいることに、「人」を熱源にしてもっと向き合い追求していくこと。
これが僕の覚悟していくことなんだろうなと旅を振り返って思った。
今度は彼らをきっかけに、地域の人たちと話してみたい。そうすればもっと大きな気づきが生まれそうだなと感じた鹿児島旅だった。
次はもっと長く、各拠点に滞在しよう。
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★・・写真:たつみかずき
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