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コロナ後の日本語教師生活(1)

1.オンライン授業の始まり

中国の大学の新学期は、9月と3月。今年の3月は、新学期が遅れるなんて聞いていたけど、結局オンライン授業を始めていくことに決まりました。それも新学期の10日前ほどに連絡があって、不安とドタバタしかありませんでした。

大きな不安点

・新学期が始まる前に7月までの授業内容をppt(パワーポイント)にして作ること→えっ、7月までオンライン授業は決定ですか?!今から17回分の教材作るの?!

・その資料を用いながらライブ形式で授業すること→当時、学内に住んでおりネットが不安定で使えない。

・まだ2月は外出もできない頃、・・・っていうか手元に何の資料もない→教科書もなく、一から何かを作り上げなければいけない、間に合わない…

・指定の複数のアプリの使用を命じられる→その場で作り上げたようなシステムで外国人教師はログインできなかったり、設定が複雑すぎてわからない、誰もフォローしてくれない

面倒見の良い先生がいたら、ラッキー!くらいで、基本的に中国人の先生は、日本人の教師の世話や説明を面倒と思っている人も多く、ライブアプリの使い方すべてが中国語でやりとりされるチャットルームにポーンと投げられたけど、「これは有名人のyoutubeライブなのか!?」ってくらいコメントの流れが早くて追えないし、そもそも会話の途中から入ったので、なにがなんだか全くわからない。

「先生、一から使い方を教えてください」「はい、この説明書を読んでください(中国語・びっしり数十ページ)」「わからないです」「(返事なし)」・・・・

明日研修があるのでネットで参加してみてください(全学共通・中国人による中国人のための説明)」→そもそもその研修を受けるためのアプリが日本のiPhoneだとダウンロードできない。

厳しい管理下で過ごし、情緒不安定な中のしかかる重圧に、崩壊寸前でした。

2.諦めた先には

私に説明するのも面倒と思ったのか、ここまで色々言われたものの、結局は「(あなたの場合)とりあえず3月までの分のパワーポイントと自分で録った録音」をアップロードするだけで良いと言われました。

教科書も何もなくどうしようと真っ青になっていたものの、最初の4課分だけ、出版社が無料で教科書のPDFを公開してくれて事なきをえました。

音声はついていないため、iPhoneで自分で文章を読み上げた声を録音しました。

後から知ったのですが、毎回宿題を課すのが必須で、宿題専用アプリなどがあり、それを他の先生が設定などしていてくれたようでした。学生にとっては、すべての授業で毎回宿題が出るようになり、ネット授業の負担はとても大きかったようです。

Wechatグループもあったようですが、色々面倒と思われたのか、途中まですべてのことに関わりがありませんでした。

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