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アドラー流 子どもとの関係をさらに良くする

アドラー心理学とは、人が幸せになるための心理学です。

そして、「勇気」を大切にしています。

子育てにおいて、子どもの「勇気」を育てることは、大変重要なことです。

お子さんが勇気により、「自ら勉強する姿勢」が身に付き、さらに家族が幸せになれたら、素敵なことですよね。

アドラー心理学は、そんな可能性を秘めたものです。

今回は、子どもとの関係をさらによくしていく方法をご紹介します。

「ヨコの関係」を意識する

『親が上で子どもが下』という関係が、日本では根強くあります。
これを「タテの関係」といいます。

アドラー心理学では、『親と子どもは平等』と考えて協力的に接する関係を「ヨコの関係」といいます。

例えば、休日に上司と遊びに行くのと同僚と遊びに行くのであれば、どちらがいいですか?

同僚と遊びに行く方が、気持的に楽ですよね。

これは、上司とは「タテの関係」で同僚とは「ヨコの関係」であることが関係しています。
相手に対して、心がどのように感じているかの違いとも言えます。

この「ヨコの関係」を意識して接するとうまくいきやすいのです。

親子関係であれば、「○時になったら寝る準備をしなさい」「早く宿題をやりなさい」と、タテの関係になりやすいですよね。
これを「ヨコの関係」にしていくことが大切です。

「テレビは何時に消すか、一緒に決めよう」など、子どもと協力して決めていくことです。
時間はかかるかもしれませんが、これが子どもの考えを尊重した接し方です。

ここで注意してほしいのが、

子どもと親は平等です。しかし、同等ではありません。

子どもの経験値や経済力と、親のそれとは、全く異なります。

人としては平等ですが、すべて同じにする必要はありません。

大切なのは、一方的に親が決めるのではなく、理由を説明して話し合い、同じ立場に立って物事を決めていくことです。

この考え方を大切にしていくべきなのです。

「相互尊敬」と「相互信頼」

「ヨコの関係」を築く上で、重要な考え方が「相互尊敬」と「相互信頼」です。

・相互尊敬

親と子どもは平等です。
お互いに尊敬し合うことで、より良い関係が生まれます。

尊敬という言葉に違和感があるかもしれませんが、かけがえのない存在である子どもに敬意を持って接するべきです。

どんな細やかなことでもいいので、お子さんの尊敬できるところを見つけてあげましょう。

例えば私の家では、5歳の息子が本好きです。
朝起きたらリビングで1人で本を読み始めます。
ご飯を食べている兄には目もくれず、夢中で本を読んでいます。
自分の好きなことに夢中になれるって、「すごいなぁ、尊敬するなぁ」と私つ妻は感じています。

大したことを息子がしているわけではありません。
親が子どもの見方をそういう視点で見てあげることが重要なのです。

・相互信頼

親が子どもを信頼して、子どもも親を信頼する。

「信頼」とは、強く厳しい意味を持った言葉です。

子どもが約束を破ったから、不信感を抱くようでは、信頼しているとは言えません。

「条件付き」の信頼ではなく、「無条件」の信頼が重要です。

大人も子どももそうですが、誰かに信頼されていると感じると、その相手に対して心を開いていきますよね。

「相互尊敬」と「相互信頼」は、お互いが尊敬し合い、信頼し合う関係を築くことです。

とはいっても、急に子どもを変えることはできません。
ですから、まずは「自分から」、相手を尊敬し、信頼することです。

一度振り返って、自分を考えてみましょう。

子どもを成長させる上で、親の成長も欠かせません。
ともに成長することで、よりより関係が築いていけます。

子どもをリスペクト

日本だと「尊敬する」は、なんとなく目上の人に対して使うように感じませんか?

ですから私は、「リスペクト」としています。

日本語と英語の違いだけですが、「リスペクト」の方が柔らかいイメージに感じます。

ちなみに “respect“  は、「re(もう一度)+ spect(見る)」という2つの単語が組み合わさったものです。

「相手をもう一度よく見る」という意味です。

つまり、「親が子どもをよく見る」ことですので、「リスペクト」であれば、「ヨコの関係」に考えやすいです。


考え方を「ヨコの関係」にしていくだけでも、大きな変化があります。

いきなり全ては難しいでしょうから、心に余裕がある時に実践していきましょう。

少しずつ日常に活用していくと、心の余裕も増えていきますよ。

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