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【俳句】沙々杯に参加しました

以前こちらの記事で初めて俳句に挑戦してみました。

俳句としてのクオリティはさておき、俳句を考える時間は僕にとってパズルのピースをはめていくようで、とても楽しかったです。

そんなわけで今回は沙々杯に参加させていただきます!

お題は「冬っぽい俳句」。「っぽい」ってざっくりしてて自由度高くていいですよね。

僕が考えたっぽい冬っぽい俳句っぽいもの、ご覧ください。

🐻🐻🐻

背の順に並んだコート赤白黄

大きさの違う赤、白、黄のコートが並んで掛けられている。背の順と言うからにはサイズ感に差があるようなので、おそらく子ども、お母さん、お父さんだろう。そこに姿はないけれど、仲の良さそうな家族の様子が思い浮かぶ。


半袖と2℃と戻らぬ冬の景

真冬の日に半袖でいる子どもを見て、「よくあんな格好できるなぁ」と呆れつつ、どこか物懐かしさを感じている。二度と戻ることができない、あの頃の冬の情景が目に浮かんでいるのだろう。


ベランダに百三十五日目の蝉

誰が掃除するわけでも、雨風に打たれるわけでもないベランダの蝉の死骸は、いつまで残っている。夏に騒がしく鳴いていただけに、冬の蝉には張り詰めたような静けさと冷気を感じる。

🐻🐻🐻

「半袖」とか「蝉」とか、夏っぽいものばかり思い浮かんでしまうのは、夏の暑さが恋しいからなのかもしれません。

夏にはまた冬の寒さを恋しがるくせに。

人は皆、ないものねだりですから。

ゆらゆらゆらゆら。

いつも読んでいただきありがとうございます。 この文章が、かすかにでもあなたの心を揺らすことができたのなら、僕はとても幸せです。 ぜひまた、いらしてください。