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【ファイナンス・会計編10冊】朝倉祐介氏(シニフィアン共同代表)

「ファイナンスと会計はビジネスを回すルール。」


経歴

政策研究大学院大学 客員研究員。ラクスル株式会社 社外取締役。セプテーニ・ホールディングス 社外取締役。 TokyoFoundersFund パートナー。 1982年生まれ。兵庫県西宮市出身。中学卒業後、騎手を目指して渡豪。その後、競走馬育成牧場の調教助手、東京大学、マッキンゼーを経て、自身が学生時代に起業したネイキッドテクノロジーに復帰し代表に就任。ミクシィへの売却に伴い入社後、代表取締役社長。業績の回復を機に退任後、スタンフォード大学客員研究員を経て現職。 


「財務会計」

①増補改訂 財務3表一体理解法

ファイナンスの理解に役立った最初の1冊です。「会計のことをもう少し理解していないとまずいが、どこから手をつければ良いか分からない」と思って手にしました。損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書のつながりを、ざっくり理解できます。


「起業」

②起業のファイナンス 増補改訂版 ベンチャーにとって一番大切なこと

経営者としてベンチャーキャピタルと丁々発止するなら、最低限知っておくべき内容です。資金調達からイグジットまで、スタートアップのファイナンス活動をまとめた本です。ファイナンスの中でもニッチな分野ですが、知らないと後々経営の足かせになることもあります。


「コーポレート・ファイナンス」

③ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務

『起業のファイナンス』はスタートアップというニッチな領域ですが、こちらはもう少し広くファイナンス的なものの考え方を知りたいと思って手にしたのが本書です。本当にざっくりした内容ですが、専門家以外はざっくりでいいと思います。「ファイナンスの大まかな方向性って、要はこういうことね」ということを理解するには十分です。


④まんがで身に付くファイナンス

『ざっくり分かるファイナンス』をとっつきやすくマンガにしたイメージです。もっとラクにざっと理解したいなら、こちらの本を読んでもいいです。「そもそもファイナンスって何?」というところから易しく教えてくれます。


⑤MBA バリュエーション 日経BP 実践MBA2

会社をミクシイに売却した頃、「会社に値段がつく仕組みをちゃんと理解しておいたほうがいいかな」と思って手にしたのがこの本です。実際、スタートアップ企業の価値は「エイヤッ」で決まる事が多いが、仕上がった会社の場合はどうなるのかを、論理的に理解するために役立ちます。


「管理会計」

⑥稲盛和夫の実学 経営と会計

会社の業績が厳しくなった時には各事業を細分化し、それぞれが売り上げや利益にどれだけ貢献しているのかを把握する必要が出てきます。「アメーバ経営」を解説した本書の内容はかなり難しいですが、管理会計の考え方を学ぶためには重要な本です。


⑦利益が見える戦略 MQ 会計

『稲盛和夫の実学』の勘所を単純化して、どうすれば利益が出るのか構造を明示しています。売上高を伸ばす以外にも、売上高を減らして利益を出す方法や、経費を増やして利益を拡大する方法などを紹介しています。儲けの仕組みを体感する事ができます。


「投資家視点のファイナンス論」

⑧史上最強の投資家 バフェットの教訓 逆風の時でもお金を増やす125の知恵 投資家視点のファイナンス論

ウォーレン・バフェット氏がどういう発想、考え方で企業価値を見積もっているかを紹介した本です。投資家向けの本ですが、投資家が経営者のファイナンスをどう見ているかを理解するには好適な1冊です。


⑨投資される経営 売買される経営

株を短期売買される経営と、長期保有される経営の分岐点を、投資家である著者が解説しています。長い時間軸で企業価値を上げていく事が両者の利益につながることを教えてくれます。


⑩破天荒な経営者たち 8人の型破りなCEOが実現した桁外れの成功

株価を上げた経営者こそ名経営者であると定義して、米国の8社を抽出した本です。知名度が低い会社ばかりだが、企業価値という1点において高いリターンを出し続ける人たちがどんな経営をしているかを学べます。

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