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X-T4で撮る。鉄道写真家 米屋こうじ「江ノ電」の撮影ポイント紹介動画の撮影秘話

取材中の裏話「音声収音の苦労」とマイク選び

鉄道写真家で有名な米屋こうじさんと江ノ電の撮影レッスンを企画しました。江ノ電沿線はカメラファンにとって江ノ電や海岸周辺の寺やおしゃれなショップなど撮りたい被写体で一杯です。今回は江ノ電に絞って鉄道をかっこよく撮るテクニックを同行取材しました。
動画ファンはこの動画取材から動画のテクニックと一部をお話いしたいと思います。
内容は生徒さんと米屋先生との掛け合いでの撮影テクニックを学ぶ動画ですが、江ノ電と国道沿いでの動画撮影ですから鉄道の踏切音や多くの交通量で人の声より、雑音のほうが大きい。そこでの動画撮影では、先生や生徒の話し声はカメラの内蔵マイクでは雑音ばかりで先生の声は取れません。モニターで見てもると、マイクレベルをマニュアルでひとの声に合わせると電車の通過ではピークメーターを振り切るほど。オートレベルでは電車や車のレベルは適正になりますが、言うまでもなく先生の声は隠れて聞こえません。このようにマイクの収音で悩みました。
動画収録カメラはSONY-AX100で撮影。一眼動画で撮ろうと思ったのですが、短時間での移動でどこで撮るかわからないので、機動性とレンズ交換なしで望遠からワイドまでレンズ効果無しでいけるビデオカメラにしました。
撮影は、全て手持ち撮影でのユーチューブ用のロケです。
私が演出、カメラ、音声、編集などすべてワンマンオペレーションです。放送現場の様に音声とカメラスタッフなど多数いれば良いのですが、ここでは無理です。
当日は米屋先生一人のつもりでピンマイクを持っていたのですが、生徒さんとの掛け合いでの進行となり、内容としては面白くなると思いつつ、二人の会話をこのうるさい環境でクリアーに収音できるか不安で一杯でした。
二人の胸元に付けるピンマイクを用意できたとしても、カメラのマイク入力端子は一つです。つまりマイク二本以上使うのなら小型ミキサーが必要になります。この一人で撮影しながらミキサーの調整に神経は働きません。
そこで、用意したのがガンマイクです。
まずは動画をご覧ください。写真ファンには鉄道撮影の知識がつきますよ。
もし動画撮影にご関心があれば、音に注目して見てください。

ガンマイクは周囲の音をカットしてneratta方向の音を重点的に集音してくれる優れものです。
色々メーカーから出てますが、使用したのはパナソニックの一眼動画用に市販されているステレオガンマイクDMW-MS2です。

鎌倉高校前の有名な踏切での撮影。周囲は観光客や車、江ノ電の踏切音など雑音が多い中での2mほど離れての撮影。先生の声がどこまで収音できるのか不安でした。
住宅街を通過してしく江ノ電を流し撮りする二人。そばには酒屋さんが台車でガラガラ猛烈な音を立てて横を通過。音は難しいです。

ガンマイクの豆知識

ビデオカメラ、特に一眼カメラの動画画像は放送用カメラをしのぎ、映画で使用できるほどの高画質になっています。一眼動画で撮ったドキュメント作品が映画館で上映されたりしてます。しかし、各カメラに内蔵されたマイクでは音が悪いです。マイクが悪いのでなく、理由は、カメラ内蔵マイクは、カメラ位置から全ての方向から音を同じ感度で収音するように設計されています。これを無指向性マイクとも言います。街ノイズなど周囲の音がうるさいところでは、拾いたい人の声だけ収音することは厳しいです。
今回の場合も、カメラ内蔵マイクでは、電車や踏切の音などが大きく入り人の声は難しかったです
そのためには、動画撮影の場合には外付けのマイクを用途に応じて使用することです。

今回活躍するのがガンマイクです。ガンマイクは鋭い「指向性」を持ち、少し離れた場所でもマイクが向いている方向の狙った音をしっかりと収音してくれます。細長くガンに似てるので名前が付けられたとされています。
ただし、価格や性能などバラバラです。テレビ番組で竿の先にマイクを付けて撮ってる風景がたまに写ってると思いますが、あれがガンマイクです。ただし局仕様は効果です。鋭い指向性がありますが、市販のものはそれほどの指向性はありませんので、購入には検討してください。
ただし、カメラも上に付けると狙った方向の人以外は入りにくいので、撮影中はモニターの波形など注意しながらの撮るようにします。
撮影の構図を考えながらマイクのレベルを一緒に見ながらは大変ですけどね。

米屋先生ご愛用のX-T4


撮影ごとに画像をチェックし二人で話す様子

おすすめガンマイク


ビデオカメラや一眼レフカメラに取りつけるオンカメラのエントリーモデルで、本格的な収音が可能です。RODEビデオマイクシリーズの中でも史上最小型・超軽量のガンマイク型デザインで、単一指向性を持ち、狙った音をしっかりと収音することができます。こちらのマイクはモノラルマイクで、インタビューや会話などの収音にも適しています。

高品質なコンデンサーマイクで有名なオーストラリアのメーカーRODEの外付けマイクです。マイク正面の音をしっかりと拾うことができる単一指向性を持ち、約205gというコンパクトで軽量なデザインなので、スポーツ録画など動きながら録画をするときにおすすめです。衝撃や振動からマイクを隔離させて音への干渉を防ぐ、ショックマウントを搭載しています。


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