アドテク企業で子会社取締役になった僕が7年間挑戦し続けてこれた理由とは
アイモバイルに入社してから気づけば7年が経とうとしています。
僕はこの7年間、一貫してアイモバイルのBtoBサービス(アドネットワーク事業)に関わっていたのですが、今年の9月からM&Aで一緒になったオーテ株式会社に出向し、取締役として業務に励んでいます。
業務内容としてはアプリ「ナンプレde懸賞」をはじめとするパズル×懸賞シリーズの開発・運営になります。
(懸賞品も毎日時間をかけて選んでいるのでぜひ遊んでみていただけると嬉しいです)
■ナンプレde懸賞
iOS
Android
実質アイモバイルとしての仕事を離れたことは、僕の中で大きな区切りになります。
いい機会だと思ったので今まで自分がやってきたことや仕事に対する考え、アイモバイルってどんな会社なのか、みたいなことをつらつらと書いてみたいと思いました。
僕が思うアイモバイルのイメージはこれ。
・ 新しいことに挑戦する情熱がある
・ 社員に色々な挑戦を与えることができるお金と体力がある
・ 挑戦することを応援してくれる優秀な人々がいる
挑戦していく中で真剣に業務に取り組んでいれば、その中で得る知識や経験は、必ず血となり肉となっていきます。
そしてそんな会社のリソースを最大限活かすためには、やりたいことを伝える少しの勇気と、任せてもらうための信頼を築くことが大切なんじゃないかなと思います。
自己紹介
名前:早瀬優希(男)
年齢:平成元年生まれ30歳(2月で31歳になります)
趣味:植物とアウトドア
最近は登山キャンプの際の荷物を軽減(100gの差が重要)するため、アウトドアギアをUL(ウルトラライト)化することにはまっています。
2012年~2015年:スマートフォンアドネットワーク「アイモバイル」超拡大期
僕は2012年の11月にアイモバイルに入社しました。
アイモバイルはメディアの広告枠を1つに束ねて、広告主に販売する「アドネットワーク」という形態のサービスを運営している会社です。
当時、日本のアドテク分野はガラパゴス化していると良く言われており、外資のアドテク企業がなかなか入り込めない環境下でした。
Googleなど強大な外資企業のアドネットワークが、日本国内では中々広まっていないという状況です。
そんな中、純国産のアドネットワークを運営するアイモバイルは、国内1位2位を争う規模感で圧倒的なシェアを持っていました。
とにかく、売れる売れる。
当時担当していた代理店からは、毎日のように案件の発注がありました。
メディアさんはアイモバイルを使うことで高い単価の広告を配信することができ、多くの新規メディアが参画していく。
アイモバイルネットワークの規模はどんどん大きくなっていくといった超拡大期でした。
まだ入社して間もなかった僕は、とにかく目の前のことをがむしゃらにこなして売上を追い求めるという日々を過ごしていました。
代理店に求められることも多く忙しい日々でしたが、この時にアドネットワークサービスについて、営業としてのいろはを学ぶことができました。
また、仕事仲間と一緒にがむしゃらに頑張っている中で、ちょっとやそっとのことでは弱音を吐かない、体力を身に着けられたように思います。
2015年~2019年:動画リワードアドネットワーク「maio」の立ち上げ
上で触れたように、国産アドネットワーク全盛期に営業活動をしていた自分ですが、途中から感じていたのは、「自分じゃなくても売れるんじゃないか」という気持ちでした。
自分は先代達が作ってきたサービスを売っている一営業マンである。という何とも言えないもどかしさを感じていました。
「自分のサービスを持ちたい」「一から成功させたい」という想いが強くなっているときに、当時の上長から動画リワードアドネットワーク立ち上げの話をもらいました。
※動画リワードアドネットワークの説明画像
一つ返事でやりたいと伝えました。
立ち上げメンバーで「maio」というサービス名を決め、そこからは maio を世の中に広めるためにただただ突っ走る日々が始まりました。
動画リワードというサービスは、国内企業がシェアを持っていた静止画アドネットワークのころとは異なり、外資企業が日本展開を上手にやったことで広まっていったサービスです。
maio は後発のサービスで、認知度・開発力などすべてが競合に負けている状態からのスタートとなりました。
何をすれば maio が売れるサービスになるのか、ということをとにかく考える必要がありました。
そして、考えていくうちに思ったことは、「顔」になる人がいるサービスは強い。ということでした。
どういうことかというと、広告主が動画広告でプロモーションをしたいとか、メディアが動画広告で収益化をしたいと思ったとき、サービスと一緒に「誰に相談するか」が非常に重要になると思ったのです。
仮にサービスが思い浮かんだとしても、そのタイミングですぐに連絡できる「誰か」が思い浮かばないと、スタートが出遅れ、最悪の場合、話すらまわってこないこともあり得ます。
そんな時にすぐに連絡できる「誰か=顔」が必要だと思いました。
強いと思う競合の会社は、必ずこの「顔」になる存在がいたんです。
動画リワードに対してニーズがでてきたときに、できるだけ顔が思い浮かぶ存在になろうと、いろいろな人の肩をかりるつもりで業界のイベントに顔をたくさん出したり、登壇も結構しました。
また、ブログやSNSでの発信も積極的にしていきました。
社外の人との関係値を築くことがものすごく大事だということを学んだのもこの時期でした。
情報交換はもちろんですけど、社外の人と腹を割って話すことで、サービスや自分自身に対してどんなニーズがあるのかということが顕在化していきました。
お世話になったメディアやパートナー、競合の皆さんには本当に感謝しています。
良い風が吹き、maio は爆速で成長していきました。
maio というサービスは業界で一目置かれる存在になったんじゃないかと思います。
Googleの動画リワードのカンファレンスに呼ばれた時、Googleの偉い人が、世界で強い動画リワード企業の名前を上げていました。
そこで、日本では maio というローカルのサービスが強いと切り出し、maio のロゴと名前がスクリーンに出た時には、自分が立ち上げから関わったサービスが世の中に認められたような気がして、ものすごく感動したのを覚えています。
圧倒的にアイモバイルの中で成長できた期間だったと思います。
2019年9月~:事業家育成プロジェクトを経て、オーテ株式会社取締役へ
冒頭で触れたように、僕はアイモバイルからオーテ株式会社に出向しており、オーテ株式会社の出向役員として勤務しています。
キッカケは、会社で運営している「事業家育成プロジェクト」でした。
新しい事業家を育成するという、名前の通りのプロジェクトです。
会長や社長という会社のトップと共に、アイモバイル内で新しい事業を作るためのノウハウを学べる貴重な機会となっています。
maio 立ち上げから4年が経ち、自分の中でまた新しいサービスをやってみたいという気持ちが沸き起こってきたタイミングで事業家育成プロジェクトに参加しました。
そして、オーテ株式会社のM&Aの話があり、ぜひやりたいと手を挙げることになりました。
オーテ社と一緒になる理由や、アイモバイルとのシナジー、事業計画、どうやって売上を伸ばしていくのかという根本的な部分から、当事者である僕自身が主体となってM&Aに関わっていきました。
専門的な用語が多くとても大変でしたが、なかなか経験できないことだと思いますし、すごく勉強になりました。
また、財務・法務・会計など特に専門的な分野に関しては間接部門の方々に非常に助けていただきました。
嫌な顔を何一つせずに協力してくれた皆さんには本当に感謝しかありません。
実際に事業を推進する人間が、M&Aの初期から関わったことで、一緒になってから「何をするべきなのか」を明確に決めていくことができました。
オーテ側とも同意がとれていることで、スムーズなスタートが切れたということも大きなメリットだと思います。
そして、結果として10月に圧倒的に過去最高の売上を更新することができました。
これからはオーテの経営に関わる身として、さらなる成長を目指して頑張りたいと思っています。
まとめ:アイモバイルという会社
長くなりましたが、僕がアイモバイルという会社で経験してきたことをざっくり書き出してみました。
成功体験ばかりを書きましたが、この経験以上にめちゃくちゃ失敗もしています。
それでも、本当に多くの挑戦する機会を与えてくれました。
そして、その都度、本当にたくさんの人たちに助けてもらいました。
改めてアイモバイルという会社は、挑戦できる環境と体力があるんだなと思います。
IRを見ればわかるように、アイモバイルは既にBtoB(アドネットワーク)サービスよりもBtoC(ふるさと納税)サービスの方が利益を上げています。
巨大なアドネットワークサービスを運営していながら、挑戦し続けることをやめなかった結果なのかなと思います。
やっぱり、アイモバイルには
・ 新しいことに挑戦する情熱がある
・ 社員に挑戦を与えることができるお金と体力がある
・ 挑戦することを応援してくれる優秀な人々がいる
と思うわけです。
僕らアイモバイルの社員は、これらを活かしていくために「自分が何をやりたいのか、何ができるのか、そのためにどれくらい頑張れるのか、どれくらいの結果が出せるのか」ちゃんとコミットして伝えていくことが必要だと思います。
そして、声を上げた時に、任せてもらえるだけの信頼を得ることが大切だと思います。外部のお客さまはもちろん、会社・上司・同僚・部下に対しての信頼です。
それは声(口)だけで伝わるものではありません。
信頼しているかどうかは自分視点ではなく、常に相手側の視点で決まるからです。
行動や実績で一つ一つ得ていくしかない。自分に足りない差分を一つ一つ埋めていくしかないんじゃないかと思います。
アイモバイルは信頼した人間が声を上げた時、それに全力で応えようとしてくれる人々がいる会社だと思っています。
君の夢が叶うのは
誰かのおかげじゃないぜ
風の強い日を
選んで走ってきた
飛べなくても不安じゃない
地面は続いているんだ
好きな場所へ行こう
キミなら それが出来る
最近CMでも話題の the pillows 「Funny Bunny」の歌詞です。
青臭いですが、アイモバイルは真摯に頑張る人を応援してくれる会社です。
自分もまだまだですが、こんな環境で仕事をできることに恩を感じており、感謝しています。
こんな暑苦しい話に付き合っていただき、ありがとうございます。
少しでもいいなと思っていただいた方、お待ちしていますよ。
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