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休んで、止めて、選んで 漕ぎ出す -春のシェア本棚入れかえ

少し久しぶりに福島田村市のシェア本屋
アルマティエに赴いて、本棚に手を入れて来ました。
漠然と本を選んだと自分で思っていましたが、改めて本の並びを見て、文に書き起こしてみると
”休んで、止めて、選んで、漕ぎ出す“
そんな自分の動きが見えて来るようでした。

“人は2000連休を与えられるとどうなるのか”
上田啓太さん著

ネットでも話題になっていた日記を書籍化。 ゴールデンウィークも近づいてきて、休みの中で さらに休みを想像してみるのはどうでしょうか? どうなるのでしょうか。

“QUITTING” やめる力
Julia Keller さん著

何を残していくか。何を置いていくか。
いま何でも可能性が提示されるこの世界を進むために。
著書が様々な人と出会う中で描かれた' 転換点‘か らうかがうことができました。
選ぶことは' やめる こと。

"本の読める場所を求めて“
阿久津隆さん著

Fuzukue という本を読めるお店を開業するまで、 考えられ実践された軌跡が連ねられています。
‘本に自分に適した状態で読みたい'という気持ち が呼び起こされてきて、よいコミュニティのつくりかたという観点からも読めました。


“アジアの孤児”
吳濁流 氏著

とても一言ではこの本を私には表せません。
この本のある事は、私の親しかった台湾からの友 人に教えてもらいました。
戦時下に台湾で日本語 話者の台湾人著者によって残された、当時の台湾、そこからみた日本、中国に渡る小説です。

反戦の基調色は勿論ありますが、悲惨な争いだけではなく、
その状況の基で人が心が育つこと、理想と失意、情熱と腹立たしさ、自立と逃避の眼差し
小説という媒体だからこそ、もやがかった景色を鮮やかに残せるのでしょう。
近くて遠くの景色。私は記憶を預けてくれた彼に、果たして何と言えばいいか、未だ分からずに過ごしています。

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