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語源、TempleRun、そして平和_2023/08/06

「負けず嫌い」、「負け嫌い」のほうが意味的に正しいんじゃないか?

そう思ったから調べてみた。



とりあえず手元の『新明解語源辞典』を引いてみる。

あ、いきなり解決しちゃった。


「まけずぎらい」の「ず」は打ち消しの助動詞「ず」の連用形。 ~ 近世からある「まけぎらひ」を強調しようとした際、「負けじ魂」に引かれて、打ち消しを入れてしまったものか。「負け嫌い」は、 ~ 明治期にも使われている。

「~」は省略。太字は筆者

つまり、「負けじと〇〇する」とかにつられて、もともとあった「負け嫌い」に誤って打ち消しの助動詞を入れてしまったのだ。

「負けじと」は「負けないぞ!と」みたいな意味だから打ち消しは必要だが、「負けず嫌い」は打ち消しを入れると「負けないのが嫌い」という正反対の意味になってしまう。


だからといって、日常会話で急に「俺、負け嫌いなんだよね」と言ってはいけない。
「え? 『負けず嫌い』でしょ?」と冷静に返されるだけである。

ここで「元来は『負け嫌い』でそこに打ち消しの助動詞を間違って入れてしまったのが……」などと説明するとよりキモがられるので、くれぐれも注意されたい。





最近、「TempleRun2」にハマっている。

TempleRunはスマホ初期からある有名ゲームなので、知ってる人もかなり多いと思う。

こんな感じで、化猿(今は画面外にいる)に追いかけられながら寺院の中を逃げ惑う、シンプルなアクションゲーム。

シンプルながらも中毒性があり、8年前くらいに初めてプレイして以来、僕の中では時々TempleRunブームが巻き起こる。


なぜ主人公は化猿から逃げ続けているのか(エンドレスランゲームだからゴールはない)、この寺院はどういう場所なのか、そもそも化猿とは何なのか。
こういうゲームにその答えを求めるのは野暮かもしれないが、自分で勝手に設定を考えるのも楽しい。

TempleRun考察勢とかいないのかな。





この時期にNHKスペシャルを見たいと、今年初めて思った。

あんなに小学校の平和登校日をめんどくさがっていた僕が。


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