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雨上がりの晴天

雨上がりの晴天。
晴天に次ぐ晴天よりもちょっと特別な感じがする。
土砂降りの後なんかはもう格別。

日頃からふとした時に空を見上げては感心し、
なんでもない空の写真を撮り溜める、
そんな"空ハンター"を自称する私。
気象学なぞには全くの知識がないのだが、
この晴れやら雨やらの天気のシステムに関して、
この世はよくできてるなぁと常日頃から感心
している。いや、誰目線。

さて、ELLEGARDENの「風の日」という一曲を
ご存知だろうか。
エルレにしては珍しく、日本語の多い歌詞、
という特徴的な一曲。
私はこの曲の歌詞がとにかく大好きだ。
振付を考えて踊るくらいに好きだ。

特に次の部分(サビ)の

雨の日には 濡れて 晴れた日には乾いて
寒い日には 震えてるのは 当たり前だろ
次の日には 忘れて 風の日には 飛ぼうとしてみる
そんなもんさ

風の日/ELLEGARDEN

いわゆる、「やまない雨はない」的な
メッセージを私は汲み取っている。

社会人になりたての頃。
業務の大変さ、責任の重さなどに戸惑いながら
生きていた時期に、母から紹介されたこの曲。
エルレは高校時代から知っていたし、
スターフィッシュなどはよく聴いていた。
しばらくエルレを聴いてなかったとはいえ、
まさか母から私の知らないエルレの曲を紹介
されるとは思ってもみなかった。
そして、この曲が、歌詞が、ぐさぐさ刺さった。

それから、雨の日や天候の悪い日になるとこの
曲を聴きたくなるようになった。
もちろん、雨の後の快晴を鮮明に想像しながら。

この曲が私の心に響いたのは、それが私の人生の喩えにもなっていたからかもしれない。
雨の日には濡れて、晴れた日には乾く。
寒い日には震えるのは当たり前で、
次の日には忘れ、風の日には飛ぼうとする。
そんな当たり前のことが、実は私たちの
生きる力の源なのかも?

だからこそこの曲は、雨上がりの晴天を
思い描きながら、心の奥底に眠る勇気や
希望を呼び起こしてくれる気がする。
空ハンターを自称する私にはなおのこと、
格別なメッセージソングになり得た。

いま同じく快晴の、あるいは曇天の空を
見上げる空ハンターの同士へ。

晴天が訪れるまで、雨に耐え、風に舞い、
逆境を乗り越えてゆく。
そんな想いを胸に、共に進もう。

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