見出し画像

娘、高校の誤算

いざ、入学!

晴れ渡る青空の中、いよいよ娘の高校生活が始まった。
入学式2日前に届いた制服に身を包み、入学式の時間にタイミングが合うバスがなかったためにタクシーで向かう。

結局ずっとタクシーだったな…。

翌日に息子の入学式を控え、
「ごめん、2連荘で休みは取れないわ…」
という旦那を会社に送り出し、私と娘の2人で参加。

いや、高校って人数多いよね…。
コロナの影響で娘の小学校卒業式も中学校入学式も参加できなかったので、
実は私は保護者として初めての入学式参加となった。

ちょっとあまりにも人数が多くて、入学する生徒全員の名前を呼ぶところではぐっすり寝てしまった。
まぁ両サイドの保護者も寝てたからオッケーだよね。

高校生活の始まり

「JKブランドを満喫するわ!」
と張り切っている娘は、さっそくスカートを折ってえらく短くしてチャリ通開始。

あれ多分パンツ丸見えだよな…
まぁ下にレギンス履いてるしいっか…

1度は忠告したので、もうあとは娘の好きにすればいいか、とそのまま送り出す。

初日はオリエンテーションが主だったので授業はなし。
さて、喋れそうな友達はできたかな…と心配している母をよそに、

「ただいまー!友達できたよ!写真撮ってきた、見て!」

とスマホOKの高校生ならではの方法で仲良くなった様子。
良かった良かった。

楽しみにしていた部活の仮入部

しばらく経ったころ、いよいよ部活の仮入部が始まった。
「陸上部が盛んなところ」を優先事項にして高校探しをしていた娘だから、それはそれは楽しみにしていた。

「今日、陸上部の仮入部行ってくるから!」

と嬉しそうに出掛けた朝。

そして。

「ただいまー…」
と元気なさげに帰ってきた夜。

部活に参加して、帰りは20時を過ぎ。
さぞかし楽しそうに帰ってくると思っていたので、これにはびっくり。

「おかえりー。部活どうだった?」
と聞いたものの、
「うーん、まぁまぁかなぁ。ちょっとなんか、うーん。とりあえず明日また行ってみるわ」
というので、そっか、とそっとしておく。

そして、次の日。

「ただいまー。部活入るのやめるわ」

と。

まさかの帰宅部宣言

え、どうしたどうした?
あんなに楽しみにしてたじゃん?

とにかく話を聞いてみることに。

本人曰く。
「いやなんかさー、学校の外の坂とかでダッシュのトレーニングとかするんだけどさ。
外だから、当然近所の人とか通るわけじゃん。
で、そん時はどくわけじゃん。

そん時に挨拶しないんだよね。

公道を使わせてもらってるわけだから、知ってる知らないに関係なく、道行く人には挨拶するって中学校の部活では習ってたからさ。
なんか、しれーっとだまーって避けて、人が通り過ぎたらまた練習始めるってのがどうしても気持ち悪いっていうか、納得できなくて」

「先生とのミーティングの時の態度とかもさ、なんかタラタラしてるわけ。
返事もちゃんとしないし、そーゆーとこが気になっちゃってダメだわ」

…あー。
なるほどね。

そうね、練習内容とかで中学校と違うのは納得できるとしても、そういった基本マナーみたいなとこは自分が思ってるのと違ったらもうダメだよね。

特に我が家は「挨拶小僧」の異名を取るくらい、私も含めて挨拶を徹底してきたから、どうしても我慢できなかったのね。

「それにさー。
なんかトレーニングもテキトーなんだよ。アップも流しもちゃんとやらないし、そんなんで記録出るわけなくない?
実際リレーのタイムとかうちらの中学時代の方が3秒くらい早いし」

なんだろう、ガチ度の違いかな。

そんな風に言って、入部をやめにしたと。
陸上部しか考えてなかったから、ほかにやりたい部もないし、帰宅部にしてバイトするわー、と。

最大の誤算

確かに、部活の見学はしなかった。
説明会の日は陸上部は活動していなかったし、部活動公開日は中学校の行事で参加できなかった。
数年前は県大会まで出場実績があったから、まさかそんななぁなぁな感じだとは思わなかった。

事前に見学していれば違ったのかな。

部活をとても、本当にとても楽しみにしていた娘を知っているだけに、親としては胸が痛い。
「JKといえば部活だよね!」
なんて楽しそうに言っていたのに。

でも、と思う。

仮に、部活の実態を入試前に知っていたとして、一体何ができただろう。
結局、公立高校は学力に合わせたところじゃないとそもそも合格できない。
娘の学力では、いまの高校一択だったし。

部活に入らない高校生活ってのは、最大の誤算だった。
娘には、なんとかほかの楽しみとかやりがいを見つけてJK生活を楽しんでもらいたい。

がんばれ、むすめ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?