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すいません、とお店の人を呼ぶこと

おはようございます!やまじゆうきです。

先日こんな記事を書きました。

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「少したりとも待てない。お客さんを待たせるなんて…」みたいな空気を毎日感じています。
「もう少し待っててよ。忙しんだから。見てわかんないの?」って誰も言えなくなってしまったんです。お店側もそれが異常な状態だとは感じなくなった。

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カフェで「すいませーん!」と呼ぶお客さんが増えました。カフェを10年近くやってきましたし、現場にもかなり立っておりますが…本当に”増え”ました。今まであったことが顕在化してきただけ、というレベルではなく”増え”た。他のお店に行ってもそういう場面に出くわすことが多くなった。

もう全然待てないんですね。

電車やバスは乗り遅れても次の便が必ずやってくる。だから乗り遅れても静かに待つ。みんなそれを知っているけど、お店での状況になった途端に分からなくなる。「一刻も早く我先に!!」

僕はもともと小心者でお店の中で「すいません」ってお店の人を呼ぶのも気恥ずかしくて、注文が決まってもずっと黙っているタイプでした。でも、毎回お店の方が注文をちゃんと聞きにきてくれるんです。ある時「もしかしたら自分の行動がお店の人を呼ぶ合図になってるのでは?」と思って、自分の行動を検証してみることにしました。そしたら「メニュー表を閉じる。もしくは体から遠いところに避ける」が言葉を発せずともお店の人を呼ぶサインだったんですね。(そういう暗黙の了解が存在していることを知るのはもっと後のことですが。)
あぁお店の人は気配を消してはいるけど、ちゃんと見てくれているんだなと知った瞬間です。


お店の中で「すいませーん!」ってほんとに呼ばなくてもいいです。
電車に乗り遅れるのと同じで、いつかは電車がくるし、いつかは注文を聞きにきます。結果は同じで、プロセスの中に余計な一手間が入り込むだけ。お店とお客、お互いに。
僕らも「呼ばなくてもメニューを閉じるか、アイコンタクトでいいよ」と思っているし、ゆっくり過ごしている周りのお客様からも「うわ…」って白い目で見られちゃうし(あ、これはお店側から観察しているとすぐ分かります。)
お店の中で急に大声を出しているのとおんなじですからね。「すいません」は他のお客さんにとっては、なんの意味も持たないただの発話でしかない。それは純然たる事実です。

最近、ひどい事件が何回か重なってみんなで入り口に「すいません禁止」って書こうか、っていうのもありましたが、おそらくそういう人たちはその注意書きすら読まないんですよね。ああいう注意書きはお店で正しく振舞える人とか、伝わる必要のない人に伝わってしまう。

誰が良い悪い、偉い偉くない、とは無関係の話で、「知ってるか知らないか」でしかないので、こういう風に繰り返し発信するしかないのかなぁと感じますが…難しい問題です。



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お店にも来てくださいね〜〜!!