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投げ銭をするバカ

僕はカフェの経営をするのが仕事です。

もちろん現場にも立つし、当然焼き菓子やケーキを製作するのも、コーヒーを淹れるのも好きだし、経営自体も楽しいです

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いわゆる「好きを仕事にしている」ということになるのでしょうが、もちろん自分自身がお客として、消費者として飲食店を楽しむのも大好きです。始まりはそっちですね。

なのでお客様側にいろんな感情があることも知っています。
(個人差があるとはいえ、自分がそういう立場にもなるので)


美味しい、不味い、接客が悪い、清潔感がある、広い、遠い…
その中に「高い」「安い」「トクした」「損した」という感情があります。

投げ銭をすること

先日のことです。

あるライブ配信をYou Tubeで見ていたのですが、You Tubeにはsuperchatという投げ銭できるシステムがあります。
投げ銭する際にメッセージを一緒に送ることができてそれが画面に表示される、というものですが、運がいいとリアルタイムでその配信者がそのメッセージに応えてくれるわけです。
このnote内にもサポートという形がありますよね。


もちろん投げ銭をしなくてもコメントすることはできます。(表示は小さく他のコメントに埋もれやすくなりますが)
それで、その配信中のコメントにこういうものがありました。

「どうせ読まれないのにスパチャ(superchatの略)してコメントする奴はバカ。笑」

読まれるのを期待して投げ銭をしているのかもしれないけど、読まれる確率なんて低いんだからそんな意味のないことをして頭が悪いな、ということですね。

その書き込みがいいか悪いかは置いておいて、ここにはそもそも「お金を使う動機」に大きな世界観の隔たりがあるようです。

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話を飲食に戻します。

皆さんは飲食店に何をしにいきますか?お腹が空いているからでしょうか、美味しいものを食べたいからでしょうか。
飲食店でお金を使う動機はなんでしょうか。

見返り

僕らは何かを買うためにお金を使うことが99パーセントです。欲しいものがあった時にそれを手に入れる手段としてお金(紙幣や硬貨。それらを電子で決済するもの)と交換するのが一般的です。
物々交換というのも1%くらいはあるでしょうがスタンダードではないでしょう。


飲食店であれば美味しいコーヒーやケーキ、もしくは食事やお酒を手に入れるためにお金を使います。要は、飲食店でお金を使う動機としては何かを食べるとか、ゆっくり過ごしたいとか報酬を得るためです。

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お店にも来てくださいね〜〜!!